チックフィレイ:店舗あたり売上高は米飲食店トップ、知られざる戦略に迫る
アメリカのティーン世代が最も好きなファストフード店がどこかご存知だろうか。スターバックスは3位、マクドナルドは4位だ。ケンタッキーフライドチキンやピザハット、タコベルでもない。
答えは、「チックフィレイ(Chick-fil-A)」。日本には進出していないが、アメリカで知らない人はいないチキンサンドイッチの有名チェーンだ。
家族経営で非上場だが、店舗数は2500店を超え、売上高は100億ドルを超える。顧客満足度やブランド親密度においても全米1位である上、店舗あたり売上高でもトップという優秀な経営成績を誇る。
好業績だけでなく、反LGBT団体への巨額寄付が発覚したことでも注目を浴びた。どのようにしてここまで拡大を遂げたのか。その創業ストーリーや成長戦略を紐解いていきたい。
創業者はS・トルエット・キャシー。1921年、保険会社に勤める父親と専業主婦の母親のもとに生まれた。