ソニーグループ【6758】 プライム(内国株式)

ゲーム、音楽、映画、エンタテインメント技術、イメージセンサー、金融、その他多岐にわたる事業を展開。

ソニーグループ【6758】 プライム(内国株式)

ゲーム、音楽、映画、エンタテインメント技術、イメージセンサー、金融、その他多岐にわたる事業を展開。

事業内容

ソニーグループは、複数の事業セグメントを通じて幅広い製品とサービスを提供しています。2022年4月から、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション分野をエンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)分野に名称変更しましたが、事業の再編成は行われていません。

ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野では、ネットワークサービス、家庭用ゲーム機の製造・販売、ソフトウェアの制作・販売を手がけており、主要会社にはソニー・インタラクティブエンタテインメントがあります。音楽分野では、音楽制作、音楽出版、映像メディア・プラットフォーム事業を展開し、ソニー・ミュージックエンタテインメントやSony Music Publishing LLCが主要な役割を果たしています。映画分野では、映画製作、テレビ番組制作、メディアネットワーク事業を行い、Sony Pictures Entertainment Inc.が中心となっています。

ET&S分野には、テレビ事業、オーディオ・ビデオ事業、静止画・動画カメラ事業、スマートフォン事業、インターネット関連サービス事業が含まれ、ソニー株式会社やソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社などがこのセグメントを支えています。イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野では、イメージセンサー事業が中心で、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が主要企業です。

金融分野では、生命保険、損害保険、銀行業務を日本市場で展開し、ソニーフィナンシャルグループ株式会社やソニー生命保険株式会社が含まれます。その他の分野では、ディスク製造事業、記録メディア事業など、上記カテゴリーに含まれない様々な事業活動を行っており、ソニーストレージメディアソリューションズ株式会社が活動しています。

これらの事業セグメント間での関連性も見られ、例えばI&SS分野からG&NS分野やET&S分野へのイメージセンサーの供給、音楽分野やその他分野からG&NS分野や映画分野へのパッケージメディアの供給などが行われています。これにより、ソニーグループは相互に連携しながら、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。

特集記事

経営方針

ソニーグループは、変化する経営環境の中で、長期的な視点を持ち続けることを重視しています。2022年度の世界経済はインフレの影響を受け、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などの地政学的リスクや技術の急速な進化、地球環境問題への対応が同社の事業環境を大きく変化させています。これらの状況に対応するため、同社は各事業の収益構造の強化とグループ全体の企業価値向上に取り組んでいます。

同社の成長戦略は、長期的な視点での事業展開、Purpose(存在意義)の策定とグループアーキテクチャーの再編、クリエイティブの強化、感動空間の拡張に焦点を当てています。特に、クリエイティビティとテクノロジーを融合させることで、世界中に新たな感動を提供することを目指しています。これには、コンテンツIPの強化、プロダクトやサービスを通じたクリエイションの強化、クリエイション半導体の開発などが含まれます。

また、仮想空間や移動空間、さらには宇宙空間への拡張を通じて、新たな体験価値を創出することも同社の戦略の一部です。これらの取り組みは、ソニーグループが直面する経営環境の変化に迅速に対応し、長期的な企業価値の向上を目指すためのものです。

第四次中期経営計画においては、3年間累計の調整後EBITDAを重要な経営指標として設定し、当初計画を大幅に上回る進捗を達成しています。これは、音楽・映画分野を中心に、各事業セグメントでの成長戦略の実行が奏功している結果です。同社は、これらの成果を基に、不安定な事業環境の中でもKPIの確実な達成に向け、リスクマネジメントに重点を置いた事業運営を進めています。