ソニーグループの経営方針から考えるエンターテインメントの未来
ソニーグループと言えば、日本を代表するグローバル企業の一つだ。盛田昭夫や井深大が中心となって1946年に創業し、戦後日本の復興とともに数々の製品を生み出してきた。
現在のソニーグループは、株式市場での評価という面でも随一の存在だ。時価総額は国内一位のトヨタ自動車に次いで大きく、15兆円を超える。
2018年から経営トップを務めるのは、会長兼社長CEOの吉田憲一郎氏。東大経済学部を卒業した後、1983年にソニーへ入社した生え抜きだ。東京商工リサーチによると、その役員報酬額は12.5億円を超えた(2021年3月期)。
吉田氏のもと、ソニーグループはどんな発展を目指しているのだろうか。5月に開催された経営方針発表会の内容をもとに見えてきたのは、高度に「つながる」時代に予見されるエンターテインメントの未来像である。