事業内容
TOKYO BASEは、衣料品および雑貨類の小売販売を主力とする企業です。「日本発を世界へ」という理念のもと、複数のブランドを展開しています。主なブランドには、STUDIOUS、THE TOKYO、UNITED TOKYO、PUBLIC TOKYO、CITY TOKYO、CONZがあります。これらのブランドは、実店舗とインターネット販売の両方で展開されています。
TOKYO BASEの事業は単一の衣料品販売セグメントで構成されています。STUDIOUSは、トレンド型セレクトショップとして、20~30代のファッション感度の高い若者をターゲットにしています。THE TOKYOは、ハイエンド型セレクトショップで、30~50代の大人を対象としています。UNITED TOKYOは、全商品が日本製のコンテンポラリーブランドで、20~40代をターゲットにしています。
PUBLIC TOKYOは、カジュアルブランドとして、20~40代の幅広い世代を対象にしています。CITY TOKYOは、アクティブブランドで、同じく20~40代をターゲットにしています。CONZは、Z世代を中心とする20代前半のファッション高感度層を対象にしたセレクトショップです。これらのブランドは、全商品が日本製オリジナルであることが特徴です。
TOKYO BASEは、国内外に実店舗を展開しています。国内では東京や大阪などに路面店やファッションビル内の店舗を持ち、海外では香港、中国、米国に店舗を展開しています。店舗スタッフは販売だけでなく、店舗運営や商品企画にも関与しています。また、インターネット販売では、自社のオンラインストアやZOZOTOWNを通じて商品を提供しています。
特集記事

新業態の業績好調 TOKYO BASE 2019年2月期本決算
実店舗とECのハイブリッドで世界を目指すアパレル企業「TOKYO BASE」とは?
2008年創業、2015年上場のTokyoBaseの業績。
経営方針
TOKYO BASEは、「日本発を世界へ」をスローガンに掲げ、グローバルなファッションカンパニーを目指しています。同社は、顧客、従業員、取引先、株主の幸せと夢を実現することを企業理念とし、商品力強化や店舗開発、サービス向上、人材育成、社会貢献を通じて企業価値の向上を図っています。
同社は、2028年度にROE(自己資本利益率)20%超を目標とし、資本効率を重視した経営を推進しています。ROEと資本コストの関係性にも注目し、株主価値の持続的な向上を目指しています。また、営業利益額を主要なマネジメント指標とし、収益力の向上を図っています。
中長期的な戦略として、TOKYO BASEは「日本発・日本製」にこだわったブランドポートフォリオを基盤に、海外展開と新業態の開発を進めています。特にアジア主要都市への出店や現地パートナーとの連携を通じて、グローバルな収益基盤の多様化を図っています。
同社は、セレクト事業や自社ブランド事業を通じて、TOKYOカルチャーの発信力を高めています。新たなブランド「RITAN」などを展開し、国内外での販売チャネルを広げ、WOMENS市場を成長ドライバーと位置づけています。デジタル投資やCRM強化も進め、顧客体験の向上を図っています。
優先的に対処すべき課題として、TOKYO BASEは戦略的な店舗展開や海外都市への事業拡大、中国事業の再成長、商品力の強化、人材の確保と育成、M&Aの推進を挙げています。これらの取り組みを通じて、持続的な企業価値の向上を目指しています。