事業内容
トラストは、自動車関連の多角的な事業を展開している企業グループで、その事業内容は中古車輸出、レンタカー、海外自動車ディーラー事業に大別されます。トラストグループは、トラストを含む合計7社(連結子会社4社、非連結子会社2社)で構成されています。
中古車輸出事業では、インターネットを通じたWEBサイトを利用し、主に海外の個人顧客向けに中古車の輸出販売を行っています。この事業はトラスト自身が担っています。
レンタカー事業においては、フランチャイズ事業と合わせて、全国でレンタカーサービスおよび自動車リースサービスを提供しています。このセグメントには、J-netレンタリース株式会社とJネットレンタカー北海道株式会社が連結子会社として関与しています。
海外自動車ディーラー事業は、南アフリカ共和国で自動車ディーラーを運営し、新車・中古車の販売及び自動車の修理を手掛けています。この事業には、TRUST ABSOLUT AUTO (PROPRIETARY) LIMITEDとSKY ABSOLUT AUTO (PROPRIETARY) LIMITEDが連結子会社として参加しています。
トラストグループの親会社はVTホールディングス株式会社で、自動車販売関連事業を中核とし、住宅関連事業なども手がけています。トラストは、VTホールディングスグループ内で、国内での販売需要が少ない中古車を海外へ輸出する重要な役割を担っており、2023年3月31日現在、VTホールディングスグループがトラストの議決権の70.12%を所有しています。
経営方針
トラストは、中古車輸出、レンタカー、海外自動車ディーラー事業を柱とする多角的な事業展開を行っています。同社は「CLOSER TO YOU お客様のために」という経営理念の下、信頼、責任、有用性、満足、感謝の5つの価値を核とした経営方針を推進しています。これらの価値を通じて、質の高いサービスと商品の提供を行い、社会に貢献し、企業価値の向上を目指しています。
経営環境の変化に対応するため、トラストは中古車輸出事業において売上高の拡大と仕入価格の抑制、車両ラインアップの多様化を図っています。これには、CS強化によるロイヤルカスタマーの形成と異なる販売経路を持つ企業との業務・資本提携が含まれます。レンタカー事業では、個人顧客の獲得と稼働率の向上、店舗網の拡大、事故防止対策を重点的に行っています。海外自動車ディーラー事業では、付加価値の創造と安定収益の確保を目指しています。
また、売掛金の回収と在庫管理を優先的に対処すべき財務上の課題として挙げており、これらの課題に対する施策を実施しています。経営上の目標達成状況の判断指標としては、シェア率と売上高経常利益率を重視しています。
トラストは、これらの成長戦略を通じて、不透明な経済環境の中でも持続可能な成長を目指しています。