中古自動車を海外に輸出する「トラスト」が面白い。レンタカー事業もインバウンドが追い風
今回取り上げるのは、中古自動車の輸出ビジネスを手がける「トラスト」という企業。ビジネスモデルもそうだが、その出自も非常にユニークで興味深い。
1988年にニュージーランド出身の親子が立ち上げ、祖国やパプアニューギニア、英国、アフリカなどへの輸出を開始。外国人だけでは日本での上場が難しいと考え、2003年に自動車ディーラーの現・VTホールディングスに売却。翌年に東証マザーズ(当時)への上場を果たした。
目覚ましいのは、ここ数年の売上成長だ。2025年3月期の売上予想は445億円、営業利益は30億円を超える見込み。コロナ前と比べ、売上・利益ともに倍増することになる。今回の記事では、トラストの事業モデルについて紹介する。
トラストが手がける中古車輸出事業の特徴は、インターネットを通じて自動車を主に海外の個人向けに輸出していること。