事業内容
片倉工業は多岐にわたる事業セグメントを持ち、さまざまな事業やサービスを展開しています。まず、不動産事業では、ショッピングセンターの運営や不動産の賃貸を行っています。子会社の三全は不動産の利用、売買、開発、賃貸を手がけています。
医薬品事業では、子会社のトーアエイヨーが医療用医薬品の製造・販売を行っています。特に、虚血性心疾患や高血圧、不整脈に関連する医薬品を提供しています。
機械関連事業では、日本機械工業が消防自動車や防災機器の製造・販売を行っています。これにより、安全性の向上に貢献しています。
繊維事業では、子会社のニチビが水溶性繊維や耐熱性繊維などの機能性繊維を製造・販売しています。また、オグランジャパンは肌着や靴下、エプロンなどの衣料品の企画・販売を行っています。
その他の事業として、片倉工業は訪花昆虫の販売を行っています。子会社の片倉キャロンサービスはビル管理サービスを提供し、カタクラ・クロステクノロジーはITサービスを展開しています。さらに、東近紙工は印刷紙器の製造・販売を行っています。
経営方針
片倉工業は、創業150周年を迎えた2023年を契機に、企業理念を刷新し、未来に向けた成長戦略を明確化しました。同社は、変化の激しい時代において、役員・従業員全員が共有する「ミッション」と「価値観」を設定し、企業価値の向上を目指しています。
同社は、不動産事業を基盤としつつ、機能性繊維分野への積極的な投資を行い、IT分野ではM&Aや提携を活用した事業拡大を図っています。これにより、持続的な成長を実現し、中長期的な企業価値の向上を目指しています。
また、片倉工業は人的資本戦略を推進し、成長を支える基盤を強化しています。新しい人事制度を導入し、従業員のモチベーション向上と働きがいの創出に努めています。これにより、競争力の源泉である人材の育成を図っています。
さらに、サステナビリティ委員会を通じて、人権の尊重や環境への配慮を推進し、持続可能な社会の構築に貢献しています。リスク管理体制の整備やガバナンスの向上にも注力し、企業の信頼性を高めています。
不動産事業では、さいたま新都心のコクーンシティにおけるテナントリニューアルや環境整備を進め、エリア価値の向上を図っています。医薬品事業では、組織改革を実施し、効率的な事業運営を推進しています。
機械関連事業では、消防自動車の販売を進め、収益性の改善を図っています。繊維事業では、米国市場の開拓や生産能力の増強を視野に入れた投資を検討し、販売拡大を目指しています。