ユーグレナ【2931】 プライム(内国株式)

微細藻類ユーグレナの大量培養技術を基に、健康食品や化粧品の開発・販売を行うヘルスケア事業、バイオ燃料の開発・製造を行うバイオ燃料事業、サステナブルアグリテックやバイオインフォマティクスなどの新規領域を展開。

ユーグレナ【2931】 プライム(内国株式)

微細藻類ユーグレナの大量培養技術を基に、健康食品や化粧品の開発・販売を行うヘルスケア事業、バイオ燃料の開発・製造を行うバイオ燃料事業、サステナブルアグリテックやバイオインフォマティクスなどの新規領域を展開。

事業内容

ユーグレナは、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を中心に、食品用途の大量培養技術を基盤とした多様な事業を展開しています。主な事業セグメントは、ヘルスケア事業、バイオ燃料事業、その他事業の3つです。

ヘルスケア事業では、ユーグレナやクロレラを活用した健康食品や化粧品の開発、製造、販売を行っています。具体的には、ユーグレナを配合した食品ブランド「からだにユーグレナ」や、スキンケア化粧品ブランド「one」「CONC」「akyrise」などを展開しています。

バイオ燃料事業では、ユーグレナを中心とした微細藻類や産業廃棄油を活用したバイオ燃料の開発、製造、販売を行っています。ユーグレナは、食糧生産との競合を回避しつつ、低コストで脂質抽出が可能なため、バイオ燃料の原料としてのポテンシャルが高いとされています。

その他事業では、サステナブルアグリテック、バイオインフォマティクス、ソーシャルビジネスなどの新規領域における事業開発や研究開発を行っています。具体的には、肥料・飼料領域での微細藻類の活用や、遺伝子解析サービス「ユーグレナ・マイヘルス」の展開などがあります。

ユーグレナは、これらの事業を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。特に、バイオ燃料事業では、商業化フェーズに向けた取り組みを推進し、国内外での供給体制の構築を進めています。

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経営方針

ユーグレナは、微細藻類ユーグレナを基盤に、持続可能な成長を目指す多様な事業を展開しています。創業以来、「人と地球を健康にする」というパーパスのもと、ヘルスケアやバイオ燃料などの領域で事業を拡大してきました。2020年には「Sustainability First」を掲げ、サステナビリティを軸にした事業展開を進めています。

同社の成長戦略は、「バイオマスの5F」に基づく事業化です。これは、Food(食料)、Fiber(繊維)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)の各分野に展開することを指します。ユーグレナの栄養素やパラミロンの機能性を活かし、健康食品や化粧品、飼料、肥料としての活用を進めています。また、低コストでの大量培養技術を確立し、バイオ燃料の原料としての利用も可能にしています。

中期経営計画では、研究開発力とベンチャー精神を軸に競争力を再構築し、既存事業の安定的拡大と新たな収益源の開拓を目指しています。特に、ヘルスケア事業の深化とバイオ燃料事業の商業化を推進し、収益構造の改善を図っています。2025年には売上高48,000百万円、2030年にはヘルスケア事業で600億円の売上を目指しています。

ユーグレナは、持続可能な成長を実現するため、収益構造の筋肉質化や成長ブランドの育成、メーカー機能の強化に取り組んでいます。特に、健康食品・化粧品市場での競争力を高めるため、ブランド育成やファン顧客の拡大を進めています。また、バイオ燃料事業では、供給先の拡大や商業生産体制の構築を進め、バイオマス資源の利活用に関する研究開発を推進しています。