事業内容
企業概要
General Mills Inc.(以下、General Mills)は、小売店を通じて販売されるブランドの消費者向け食品を製造・販売する世界的な大手メーカーである。一方で、北米の外食産業や製パン産業にブランド食品や無ブランド食品を供給する大手サプライヤーでもある。さらに、健康的で自然なペットフードのカテゴリーにおいては、大手の製品製造メーカーとして、販売も行っている。
General Millsは、世界中の消費者においしさ、栄養、利便性、価値を提供する様々な食品を提供しており、事業としては、以下のような食品を中心に世界へ供給している。
- 穀物、フルーツ、香ばしいスナック、栄養バー、冷凍ホットスナックなどのスナック菓子・すぐに食べられるシリアル
- ミールキット、エスニックミール、ピザ、スープ、おかずミックス、冷凍朝食、冷凍アントレなどの便利な食事
- ヨーグルト
- 健康的で自然なペットフード
- スーパープレミアムアイスクリーム
- ベーキングミックスと材料
- 冷蔵・冷凍生地の製造・販売
販売戦略
General Millsの主要顧客は、食料品店、量販店、会員制店舗、自然食品チェーン、ドラッグストア、ドルチェーン、ディスカウントチェーン、電子商取引の小売業者、業務用・非業務用フードサービスの流通・運営業者、レストラン、コンビニエンスストア、ペット専門店などである。通常、これらの顧客に対して、自社の直販部隊を通じて販売を行っている。General Millsは、特定の製品や特定のタイプの顧客にサービスを提供するために、仲介業者や流通業者との取り決めを利用して製品の提供を行っている。
General Millsでは、研究開発に関わるリソースを、新製品開発、製品改良、プロセス設計・改良、パッケージング、新事業・新技術分野の探索研究に集中している。研究開発費は2020年度に2億2400万ドル、2019年度に2億2200万ドルであった。
ビジネスモデル・原材料の調達
General Millsの製品の主な原材料は、穀物(小麦、オーツ麦、トウモロコシ)、乳製品、砂糖、果物、植物油、肉、ナッツ類である。また、野菜などの農産品の包装にカートンボード、段ボール、プラスチック、金属などの包装材もかなりの量を使用している。
国内事業およびカナダ事業におけるこれらの投入物のほとんどは、米国内のサプライヤーから購入している。その他の国際事業では、現地で十分な供給が得られない投入物については、他国から輸入されることもある。これらの投入物のコストは、天候、気候変動、製品不足、供給源の限定、商品市場の変動、為替変動、貿易関税、パンデミック(COVID-19パンデミックを含む)、政府の農業・エネルギー政策や規制の変更などの外部条件により、大きく変動する可能性がある。
General Millsはいくつかの長期固定価格契約を結んでいるが、投入資材の大部分はオープンマーケットで購入している。可能な場合には、事業の継続性を確保するために、事業にとって重要な品目の事前購入を行っている。
General Mills Inc.の目的は、自社の品質基準と生産ニーズの両方を満たす材料を、目標とする利益率を可能にする価格水準で調達することである。これらの原材料は自社製品の製造において最大の変動コストを占めるため、General Mills Inc.では可能な限り、いくつかの原材料の価格変動に伴うリスクを様々なリスク管理戦略を用いて管理している。
また、General Millsは穀物のマーチャンダイジング事業を行っており、これにより、主に小麦やオート麦などの様々な商品市場への効率的なアクセスと、より多くの情報に基づいた知識を提供している。この事業では、正味実現可能価額で計上される現物在庫を保有しており、デリバティブを利用して正味在庫ポジションを管理し、市場エクスポージャーを最小化して原材料の調達に係るリスクを減少させている。