事業内容
トップカルチャーとそのグループ会社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主力事業は、地域社会に根ざした大型複合店舗「蔦屋書店」の運営で、書籍、文具、雑貨の販売に加え、音楽・映像ソフトの販売及びレンタルサービスを提供しています。これらのサービスを通じて、日常生活に密着したエンターテイメントの提供を目指しています。
また、ゲーム・トレーディングカード事業も重要なセグメントであり、古本、ゲーム、トレーディングカード、音楽・映像ソフトの販売や買取を行う「古本市場トップブックス」及び「ふるいちトップブックス」を展開しています。
スポーツ関連事業では、サッカークラブ「グランセナ新潟フットボールクラブ」の運営、サッカースクール、スポーツ施設の企画・経営などを手がけており、地域のスポーツ振興に貢献しています。
訪問看護事業では、「脳とこころの訪問看護ステーション」を運営し、精神疾患や認知症を中心とした訪問看護サービスを提供しています。
最近では、飲食事業にも進出し、タリーズコーヒーのフランチャイズ運営を行っています。これにより、蔦屋書店内に22店舗のカフェを展開し、訪れる顧客に対してさらなるサービスの提供を実現しています。
これらの事業を通じて、トップカルチャーグループは「日常的エンターテイメントの提供」というコンセプトのもと、多様なニーズに応えるサービスを展開し、地域社会に貢献しています。
経営方針
トップカルチャーは、地域社会に信頼される誠実な企業を目指し、1986年の創業以来、日常的エンターテイメントの提供を事業コンセプトに掲げています。同社は、書籍、文具、音楽、映像などのエンターテイメント関連商品を一店舗に集約する大型複合小売店舗「蔦屋書店」の運営を主軸に、情報技術を活用したローコストオペレーションによる事業拡大と業績向上に取り組んでいます。
中期経営計画(2021年10月期~2023年10月期)では、「新しい“蔦屋書店/TSUTAYA”へのチャレンジ~新たな収益モデルの創出~」を経営方針としています。この計画の下、トップカルチャーは「衣・食・住」に加え、「楽・学・遊」のコンセプトを取り入れた日常的エンターテイメントの提供を目指し、蔦屋書店のリモデル化と収益力の強化を推進しています。具体的には、新規事業として100円ショップDAISOの導入、ゲーム・トレーディングカード事業の拡張、ガシャポンバンダイオフィシャルショップの開設など、様々な業態との連携を強化しています。
また、2023年6月には、蔦屋書店内で運営していたタリーズコーヒーをフランチャイズ運営する株式会社メソッドカイザーを子会社化し、飲食事業への進出を図りました。これにより、グループ全体の売上向上に貢献しています。
トップカルチャーは、新型コロナウイルス感染症の影響や物価高騰などの厳しい経営環境の中でも、次期中期経営計画(2024年10月期~2026年10月期)において、書店事業に軸足を置き、読書文化の継承と付加価値の向上を目指しています。持続可能な書店創りへのチャレンジとして、グループ子会社との連携強化や新しい価値創造に向けた取り組みを進めており、店舗の撤退・改装を経ても営業利益の黒字化を目指しています。さらに、SDGs達成に向けたESG活動にも積極的に取り組んでいます。