事業内容
タツミ及びそのグループ会社は、自動車部品の製造と販売を主軸に事業を展開しています。タツミグループは、タツミ自身、親会社である株式会社ミツバ、そして連結子会社2社(コルポラシオン・タツミ・デ・メヒコ・エス・エー・デ・シー・ブイ、ピーティー・タツミ・インドネシア)から構成されています。株式会社ミツバは、自動車用電装品の専門メーカーとして、小型直流モータやモータ応用製品の製造および販売を行っています。
タツミの事業内容は、主に自動車の電装品用部品やブレーキ用部品の製造と販売に特化しています。タツミと株式会社ミツバは、製品の販売先であると同時に、材料の仕入先としても関係しています。また、タツミの子会社2社は、自動車用部品や自動車部品製造用の機械及び工具等を供給しています。
関係会社には、株式会社ミツバロジスティクスがあり、タツミ製品の輸送業務を担当しています。さらに、アメリカン・ミツバ・コーポレーションとコルポラシオン・ミツバ・デ・メヒコ・エス・エー・デ・シー・ブイは、タツミ及び連結子会社の販売先として機能しています。株式会社オフィス・アドバンは、タツミの事務処理等の一部業務代行を行っています。
タツミグループは単一の事業セグメントにより構成されており、自動車部品の製造と販売を核とした事業展開をしています。
経営方針
タツミは、自動車部品の製造と販売を核とする事業を展開しており、その成長戦略として「タツミビジョン2030」を策定しています。この長期ビジョンの下、同社は新しい社会に調和したモノづくりを通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、関わる人々を笑顔にする企業グループを目指しています。経営理念には、「選ばれる企業をめざし、価値ある商品を提供する」「固有技術を磨き、市場開発に挑戦する」「人を活かし、人に生かされる企業となる」という三つの柱があります。
2023年度から2027年度を対象とする中期経営計画では、電動化シフトへの対応、経営基盤の強化、財務体質の健全化を重点領域として掲げています。これらの施策を通じて、業績および企業価値の更なる向上を目指しています。また、自動車業界が100年に一度の変革期を迎える中、CASE(Connected、Autonomous、Shared/Service、Electric)の進展や燃費規制による軽量化ニーズの高まりに対応するため、新分野・新規取引先の開拓、不採算製品の見直し・ビジネス撤退、新規技術開発を進めています。
タツミは、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として「売上高営業利益率」を重要視しており、これを基に成長戦略を推進しています。さらに、東京証券取引所の市場区分見直しに伴う「スタンダード市場」への選択と、上場維持基準の適合に向けた計画書の提出を通じて、企業としての透明性と信頼性の向上にも努めています。