事業内容
大黒屋ホールディングス及びその連結対象会社10社は、二つの主要な事業セグメントを展開しています。一つ目は電機事業で、これには産業用照明器具、電路配管器具の製造および販売が含まれます。産業用照明器具群と電気工事材群は、地域の代行店や代理店を通じて販売されており、制御機器群は主にOEM商品や特定ユーザー向け商品として提供されています。
二つ目のセグメントは質屋、古物売買業で、これは質屋営業法に基づく質屋業務と古物営業法に基づく中古ブランド品(バッグ、時計、宝飾品など)の買取と販売を主体としています。この事業は子会社の大黒屋が担当しています。
また、同社グループは英国のSFLグループに関して、2019年9月17日に事業撤退の方針を決定し、同年9月30日には質債権を英国の質金融大手Harvey & Thompson Limitedに譲渡するなど、事業撤退を進めています。
これらの事業活動を通じて、大黒屋ホールディングスは多岐にわたる顧客ニーズに応える製品とサービスを提供しており、電機事業と質屋、古物売買業の二つの柱で事業を展開しています。
特集記事
経営方針
大黒屋ホールディングスは、粗利益率及び在庫回転率の最大化を目的とした経営方針のもと、中古ブランド品のグローバルな流通拡大を見据えた成長戦略を推進しています。同社は、CtoB(顧客からビジネスへの買取)を基本とし、BtoC(ビジネスから顧客への販売)を展開するビジネスモデルを採用。これにより、市場状況に応じた適正在庫管理と適正価格での販売を通じて、限界収益の極大化を図っています。
特に、コロナ禍においては、外部環境に応じたマネジメントにより在庫リスクを最小限に抑える対応を行い、質屋業を併営することで安定的な収入を確保しています。また、オンライン買取販売事業の強化を新たな成長戦略の一環として位置づけ、ECサイトの一新やAIを駆使したデータベース分析による業務効率化と顧客利便性の向上を進めています。
さらに、質屋事業の強化にも注力。質屋業が個人の資金ニーズを賄う重要な役割を果たすことを再認識し、顧客ニーズに応えるための店舗スタッフの育成・強化や訪問質預りサービスの提供を行っています。
大黒屋ホールディングスは、これらの戦略を通じて、連結収益の改善及び経営基盤の強化を図り、持続可能な事業展開の確立を目指しています。また、異業種との業務提携を含め、国内外のプラットフォーマーやブランド品関連企業へのサービス提供を進め、新たな店舗展開を通じて地域・社会づくりに貢献するビジョンの実現に努めています。