事業内容
ニデックは、精密小型モータ、車載用製品、家電・商業・産業用製品、機器装置、電子・光学部品などの製造・販売を行うグローバル企業です。同社グループは、ニデックを含む連結子会社343社、持分法適用関連会社4社で構成されています。事業セグメントは9つの報告対象セグメントとその他に分かれており、各セグメントは特定の製品群に特化しています。
例えば、SPMSセグメントではHDD用モータやその他小型モータを、AMECセグメントでは車載用製品を手がけています。MOENセグメントとACIMセグメントでは家電・商業・産業用製品を、日本電産サンキョーや日本電産テクノモータなどのセグメントでは機器装置や電子・光学部品を提供しています。
ニデックは、世界各地に拠点を持ち、幅広い製品を通じて多様な市場ニーズに応えています。車載用製品では、電動車両の普及に伴い需要が高まっているエリアで、家電・商業・産業用製品では、エネルギー効率の良いモータや装置の提供を強化しています。また、機器装置や電子・光学部品では、高精度かつ高機能な製品を展開し、産業全体の技術進化に貢献しています。
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経営方針
ニデックは、創業50周年を迎えるにあたり、100年を超える持続的な成長を目指して新たな企業理念を制定しました。この理念には、地球環境の保全や世界の人々の豊かな生活に寄与するソリューション企業集団を目指すというビジョンが含まれています。同社は、世界一高性能なモータを通じて地球に貢献することを使命とし、100年を超えて成長し続けるグローバル企業であり、人類が抱える多くの課題を解決する世界No.1のソリューション企業集団を目指しています。
中期戦略目標「Vision2025」では、2025年度までに連結売上高4兆円を目指し、生産性向上や投下資本利益率(ROIC)の向上、ESGで評価される企業を目標としています。また、2040年度のカーボンニュートラル実現を大きな目標の一つとして掲げ、自社事業のエネルギー効率向上や再生可能エネルギーの積極導入によるCO2排出の大幅削減を図っています。
ニデックは、脱炭素化、省人化、省電力化、サーマルソリューション、デジタルデータの増大といった人類共通の課題に対するソリューション提供を重点領域としています。これらの分野での経営資源の集中的な投下を通じ、クルマの電動化、ロボット活用の広がり、高効率モータへの需要増加など、CO2排出抑制、労働力不足、省電力化への対応を強化しています。
さらに、M&Aを積極的に活用し、サーマルソリューション製品、電子制御ユニット(ECU)、冷蔵庫用コンプレッサー技術など、既存技術とのシナジーを追求し、より付加価値の高い製品の供給を目指しています。これらの戦略を通じて、ニデックは持続可能な成長を目指し、グローバルな競争力をさらに強化していく方針です。