ファーストアカウンティング【5588】 グロース(内国株式)

AIと最先端技術を活用し、経理業務の効率化を図る経理AI事業を展開、RobotaシリーズやRemota、Peppolアクセスポイントを提供。

ファーストアカウンティング【5588】 グロース(内国株式)

AIと最先端技術を活用し、経理業務の効率化を図る経理AI事業を展開、RobotaシリーズやRemota、Peppolアクセスポイントを提供。

事業内容

ファーストアカウンティングは、AIと最先端技術を活用し、会計分野に特化したAIソリューション事業を展開しています。主に経理業務のデジタルトランスフォーメーションを推進し、効率化を図ることを目的としています。特に、Robotaシリーズのサービスを中心に事業を展開しており、リモートワークを支援するプラットフォーム「Remota」も提供しています。

ファーストアカウンティングのサービスは、AI-OCR技術を活用したRobotaシリーズと、リモートワーク対応のプラットフォーム「Remota」で構成されています。これらはSaaS型のクラウドサービスとして提供され、月額課金、従量課金、初期費用の3つの課金体系があります。2024年12月末時点での顧客の平均契約期間は約28か月で、LTVは120百万円です。

Robotaシリーズには、請求書Robota、領収書Robota、通帳Robota、台紙切取Robota、確認Robota、振分Robota、仕訳Robotaなどがあります。これらは、書類の読取精度が高く、経費精算や請求書支払の突合業務に利用可能です。必要な機能を選択し、組み合わせて利用することができます。

Remotaは、経理業務の効率化とリモート化を実現するプラットフォームです。請求書のPDFファイルをメールで受け取り、AI-OCRで読み取り、自動仕訳を行います。紙の請求書もスキャンして処理可能で、二重申請を検知する機能も備えています。最終的に、デジタル化されたデータを会計システムに連携します。

また、ファーストアカウンティングは、Peppolアクセスポイントのサービスも提供しています。Peppolはデジタルインボイスの標準規格であり、同社はデジタル庁からPeppolサービスプロバイダーとして認定を受けています。これにより、デジタルインボイスデータの送受信が可能です。

ファーストアカウンティングの主要なターゲットは、売上高500億円以上の大企業です。営業担当が直接アプローチするほか、販売パートナーを通じた販売も行っています。中小企業向けには、会計ソフトウェアベンダーを通じたOEM提供を行っています。2024年12月末時点での導入社数は140社です。

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経営方針

ファーストアカウンティングは、会計分野に特化したAIソリューションを提供し、経理業務のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。同社は、顧客の制約を取り払うことで「自信」と「勇気」を与えることを目的とし、技術研究を活かしたサービス開発に注力しています。

中長期的な経営戦略として、ファーストアカウンティングはエンタープライズ経理のデジタル化に注力し、高い顧客単価を実現することを目指しています。特に、生成AIの研究開発を進め、付加価値の高いサービスを提供することで、マーケットシェアNo.1を目指しています。

成長戦略の一環として、ファーストアカウンティングは生成AIを活用したサービスの開発を進めています。OCR処理の精度向上や、デジタルインボイスからの情報生成を目指し、経理業務の自動化を推進しています。また、請求書送付サービスの開発も進め、業務効率化を図っています。

海外展開にも力を入れており、アメリカ市場をターゲットにシカゴを拠点として営業活動を開始する予定です。外国籍人材の採用を強化し、グローバルなサービス展開を目指しています。特に、経理業務の効率化に対するニーズが高いアメリカ市場での成功を狙っています。

ファーストアカウンティングは、AIプロダクトの自社開発体制を強化し、パートナーセールス体制を構築することで、競合優位性を維持しています。デジタルインボイスの普及に対応し、アナログとデジタルの両面で経理帳票を処理できる体制を整えています。

同社は、技術革新への対応やカスタマーサクセスの充実、情報管理体制の強化を優先課題としています。最先端技術を持つ人材の確保や、顧客ニーズに応じたサービス提供を通じて、持続的な成長を目指しています。