事業内容
天龍製鋸は、鋸や刃物類の製造、加工、販売を主軸に展開する企業で、その事業は国内外に広がっています。同社グループは、天龍製鋸を含む連結子会社5社と非連結子会社3社から成り立っており、国内外での生産体制と販売体制を確立しています。
生産面では、国内では天龍製鋸が中心となり、海外では天龍製鋸(中国)有限公司、龍蓮工具(大連)有限公司、TENRYU SAW (THAILAND) CO., LTD.、天龍製鋸(大連)有限公司が生産拠点として機能しています。これにより、同社はグローバルな生産ネットワークを構築しています。
販売面では、天龍製鋸は国内外に製品を供給しており、各地域に特化した販売戦略を展開しています。例えば、天龍製鋸(中国)有限公司は中国市場、TENRYU AMERICA, INC.は米国市場、TENRYU SAW (THAILAND) CO., LTD.はタイ市場、TENRYU EUROPE GMBHは欧州市場、TENRYU SAW INDIA PRIVATE LIMITEDはインド市場、TENRYU SAW DE MEXICO, S.A. DE C.V.はメキシコ市場をそれぞれ中心に販売活動を行っています。これにより、同社は世界各地での需要に応える販売網を確立しています。
天龍製鋸の事業は、高品質な鋸や刃物類の提供を通じて、多岐にわたる市場ニーズに対応しています。国内外での生産体制と販売体制の構築により、同社はグローバルな事業展開を加速させています。
経営方針
天龍製鋸は、1913年の設立以来、機械鋸産業界のパイオニアとして、国内外における鋸刃専門メーカーとしての地位を確立してきました。同社は、「誠実と和」を社是とし、従業員、株主、そして社会の幸せを追求する経営理念のもと、事業の発展に努めています。経営方針として、顧客満足と信頼の獲得、従業員の自己啓発、地域社会への貢献を通じて、魅力ある企業への発展を目指しています。
中期経営計画では、効率的な生産体制の構築、新製品の開発、バックオフィスの充実、脱炭素への対応を重点戦略として掲げています。新型コロナウイルス感染症の影響や世界経済の減速懸念の中、2023年度は中期経営計画の最終年度と位置づけられており、特需の落ち着きや原材料・エネルギー価格の高騰に対応しながら、生産コストの削減や販売価格の見直しを図っています。また、環境に配慮した新製品開発やカーボンニュートラルに対応した生産設備の導入も推進しています。
経営上の目標としては、安定した営業利益の確保を重視し、2023年度には連結売上高営業利益率10%以上を目指しています。これらの戦略と目標を通じて、天龍製鋸は持続可能な成長を目指し、変化する市場環境に対応する企業体質の向上を図っています。