QDレーザ【6613】 グロース(内国株式)

レーザ技術を用いた製品の開発・製造・販売を行う企業で、レーザデバイス事業とレーザアイウェア事業を展開。レーザデバイス事業では、量子ドットレーザやDFBレーザなどの半導体レーザチップの製造を行い、レーザアイウェア事業では、網膜投影技術を使ったメガネ型ディスプレイや視力補正機器「RETISSA メディカル」などを提供。

QDレーザ【6613】 グロース(内国株式)

レーザ技術を用いた製品の開発・製造・販売を行う企業で、レーザデバイス事業とレーザアイウェア事業を展開。レーザデバイス事業では、量子ドットレーザやDFBレーザなどの半導体レーザチップの製造を行い、レーザアイウェア事業では、網膜投影技術を使ったメガネ型ディスプレイや視力補正機器「RETISSA メディカル」などを提供。

事業内容

QDレーザは、レーザ技術を用いた製品の開発、製造、販売を行っている企業です。同社はレーザデバイス事業とレーザアイウェア事業の2つのセグメントで事業を展開しています。レーザデバイス事業では、独自の半導体結晶成長技術やレーザ設計技術を駆使し、精密加工用やデータ通信用など様々な用途に対応する半導体レーザ製品を提供しています。特に、量子ドットレーザは、温度安定性に優れ、高温でも動作するなどの特長を持ち、光通信やシリコンフォトニクス光源としての応用が進んでいます。

レーザアイウェア事業では、網膜投影技術を用いたメガネ型ディスプレイ「RETISSA Display」シリーズを開発・販売しています。この技術は、超小型レーザプロジェクタから網膜に直接映像を投影することで、視力やピント位置に影響されずに画像を見ることができるというものです。2022年度には、非メガネ型の新製品3機種の販売を開始しました。これらの製品は、ロービジョン(視覚障害)のある人々の視覚支援機器として、生活の質の向上に貢献することを目指しています。

同社の事業は、製品の企画・設計を自社で行い、製造は協力会社に委託するファブレス製造方式を採用しています。販売については、一般顧客向けには販売パートナーを通じて行い、法人顧客向けには直販及び代理店経由で行っています。

経営方針

QDレーザは、半導体レーザ技術を核とした製品の開発、製造、販売を手掛ける企業であり、その成長戦略は、技術革新と市場拡大に重点を置いています。同社は、「人の可能性を照らせ。」という経営理念の下、安全で豊かな生活、幸福と平和への貢献を目指しています。そのために、業界をリードする新製品の開発、顧客満足度の向上、信頼性の確立、品質向上、従業員のスキル向上を重点施策として掲げています。

同社の成長戦略の一環として、ファブレス製造方式を採用し、生産設備の固定費や資金流出を抑えつつ、需要の変動に柔軟に対応する生産体制を実現しています。また、幅広い波長領域のレーザの開発と量産化に取り組み、多様なアプリケーションへの対応を可能にしています。特に、量子ドットレーザの量産技術をシリコンフォトニクスに展開し、高速光デバイスの超小型化・低消費電力化を目指しています。

さらに、同社はレーザアイウェア事業において、網膜投影技術を応用した製品の開発に力を入れており、ロービジョンの方々の生活の質の向上に貢献することを目指しています。これに加え、眼の健康維持領域への展開も進めており、新しい機器の開発に取り組んでいます。

QDレーザは、マーケティングと営業体制の強化、新製品開発力の強化、水平分業提携先との協業体制の維持と発展、高品質・安定した製品の供給、適切なコーポレート・ガバナンスとIR体制強化を通じて、企業価値の継続的な向上を目指しています。これらの戦略的取り組みにより、同社は業界内での競争力を高め、持続可能な成長を達成しようとしています。