事業内容
日本製鉄は、製鉄事業、エンジニアリング事業、ケミカル&マテリアル事業、システムソリューション事業の4つの主要な事業セグメントを持つ多角的な企業グループです。同社グループは、360社の連結子会社と97社の持分法適用関連会社を含む広範なネットワークを有しています。
製鉄事業では、条鋼、鋼板、鋼管、交通産機品、特殊鋼、鋼材二次製品などの製造を行っており、これに付随する様々なサービスも提供しています。また、チタン展伸材や電力、不動産などの分野でも事業を展開しています。
エンジニアリング事業では、製鉄プラントや産業機械・装置、工業炉、資源循環・環境修復ソリューションなど、幅広いエンジニアリングサービスを提供しています。これには、環境プラントやエネルギー設備プラント、化学プラントの設計・建設も含まれます。
ケミカル&マテリアル事業では、ピッチコークス、ピッチ、ナフタリン、無水フタル酸、カーボンブラック、スチレンモノマー、ビスフェノールAなどの化学製品の製造を行っています。また、エポキシ系樹脂や液晶ディスプレイ材料、有機EL材料などの先進材料も手がけています。
システムソリューション事業では、コンピュータシステムに関するエンジニアリング・コンサルティングやITを用いたアウトソーシングサービスなど、情報技術に関連する幅広いサービスを提供しています。
これらの事業を通じて、日本製鉄は多岐にわたる産業分野でのニーズに応え、技術革新と社会の持続可能な発展に貢献しています。
経営方針
日本製鉄グループは、製鉄事業を核とし、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューションの4つのセグメントで事業を展開しています。同社は、世界最高の技術とものづくりの力を追求し、社会の発展に貢献することを企業理念に掲げています。経営戦略としては、国内製鉄事業の再構築、グローバル戦略の推進、カーボンニュートラルへの挑戦、デジタルトランスフォーメーション戦略の4つの柱を設定しています。
国内製鉄事業では、戦略商品への積極投資、設備新鋭化、生産体制のスリム化を進め、コスト競争力の再構築と収益基盤の強化を目指しています。海外事業では、アジアを中心に事業展開し、グローバル粗鋼1億トン体制を目指しています。カーボンニュートラルへの挑戦では、「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」を掲げ、脱炭素社会実現に向けた取り組みを進めています。デジタルトランスフォーメーション戦略では、デジタル技術を活用した業務・生産プロセス改革に取り組んでいます。
これらの戦略を通じて、日本製鉄は、外部環境の変化に強い収益構造の構築を目指し、将来ビジョンである1兆円の利益水準に向けた事業構造の進化を図っています。同社は、技術革新と社会の持続可能な発展に貢献することで、総合力世界No.1の鉄鋼メーカーを目指しています。