アイキューブドシステムズ【4495】 グロース(内国株式)

モバイル端末の一元管理・運用サービス「CLOMO MDM」やセキュリティ強化アプリ「SECURED APPs」の提供、投資事業を展開。

アイキューブドシステムズ【4495】 グロース(内国株式)

モバイル端末の一元管理・運用サービス「CLOMO MDM」やセキュリティ強化アプリ「SECURED APPs」の提供、投資事業を展開。

事業内容

アイキューブドシステムズは、ITを軸に様々な挑戦を進める企業であり、その事業は主に「CLOMO事業」と「投資事業」の二つに大別されます。CLOMO事業では、企業や教育機関、医療現場などで使用されるモバイル端末を一元的に管理・運用するためのサービスを提供しています。このセグメントには、MDM(Mobile Device Management)サービス「CLOMO MDM」と、モバイル端末向けアプリケーション「CLOMO SECURED APPs」が含まれます。これらのサービスは、クラウドを介したSaaS形式で提供され、顧客のビジネス規模拡大に伴うスケールメリットを享受できる低コストの収益構造を実現しています。

また、投資事業では、アイキューブドシステムズグループの持続的な成長を目指し、ベンチャーキャピタル子会社「株式会社アイキューブドベンチャーズ」と投資事業有限責任組合「アイキューブド1号投資事業有限責任組合」を通じて、モバイル、SaaS、セキュリティ等の分野における企業への投資を行っています。これにより、社会課題解決型企業や地場企業への投資も視野に入れ、イノベーションの連鎖を創出し、新たな価値創造への挑戦を支援しています。

CLOMO事業では、多様なモバイル端末の管理を効率化し、セキュリティリスクの軽減や運用効率の向上を図るサービスを展開。特に、CLOMO MDMは、iOS、Android、macOS、Windowsに対応し、企業のモバイル端末管理を一元化します。SECURED APPsは、ビジネスアプリケーションのセキュリティと使い勝手を両立させたサービスを提供しており、企業の生産性向上に貢献しています。これらのサービスは、販売パートナーを通じて最終顧客に提供され、継続的な収益基盤を構築しています。

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経営方針

アイキューブドシステムズは、ITを中心に多様な挑戦を推進する企業として、その成長戦略においては、特にCLOMO事業の拡大に注力しています。この事業は、モバイル端末管理(MDM)市場に属し、2022年には162億円の市場規模を記録し、2026年までには250億円への成長が見込まれています。同社は、この成長を背景に、CLOMO事業を通じて継続的な成長を目指しています。

市場環境としては、3G停波に伴うフィーチャーフォンの生産終了やPHSサービスの終了など、スマートフォン導入の加速が見られます。また、DX推進による業務専用端末の管理需要の増加や、PC資産管理ソフトウェアのSaaS化による統合管理需要の増加など、CLOMO事業の成長領域は拡大しています。

アイキューブドシステムズは、製品開発において原価低減と機能開発に注力し、営業活動では全国の営業拠点網を通じて地方の販売パートナーとの連携を強化しています。これにより、CLOMO MDMの販売促進とOEM製品の販売による売上成長の加速を図っています。

さらに、技術開発力をベースにした高機能化や周辺機能の追加、複数種類の端末管理機能の拡充を通じて、アップセルとクロスセルを高め、顧客単位の売上増加とコスト減少に取り組んでいます。また、顧客の信頼を深めるためのサポート体制の充実により、高い継続率の維持に努めています。

このように、アイキューブドシステムズは、CLOMO事業の成長を通じて、市場の拡大と技術の進化に対応し、顧客ニーズに応えるサービスの提供を目指しています。