事業内容
kubellは、「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションのもと、仕事の効率化や創造的な働き方を実現するサービスを提供しています。具体的には、ビジネスコミュニケーションツールやセキュリティソフトの販売代理を行っています。
kubellの事業は「Chatworkセグメント」と「セキュリティセグメント」に分かれています。Chatworkセグメントでは、ビジネスチャットツール「Chatwork」の開発・販売を行い、企業の業務効率化を支援しています。セキュリティセグメントでは、セキュリティソフト「ESET」の販売代理を行っています。
Chatworkセグメントは、アカウント事業とプラットフォーム事業で構成されています。アカウント事業では、ビジネスチャットツール「Chatwork」を提供し、タスク管理やファイル管理、音声・ビデオ通話などの機能を備えています。プラットフォーム事業では、Chatworkを基盤にした各種サービスを展開しています。
「Chatwork」は、シンプルで直感的なユーザーインターフェースを持ち、PCやモバイル端末で利用可能です。社外ユーザーとも円滑にコミュニケーションが取れる設計で、無料で始められるフリーミアムモデルを採用しています。多くの他社サービスとの連携も可能です。
kubellの収益モデルは、SaaS形式で提供される「Chatwork」の有料プランに基づいています。利用者数に応じた定額利用料を受領し、初期投資が少なく、継続的な収益を見込めるビジネスモデルを構築しています。無料プランも提供し、利用者のニーズに応じて有料プランへの移行を促しています。
プラットフォーム事業では、BPaaS(Business Process as a Service)を提供し、企業のノンコア業務を効率化しています。具体的には、Chatworkアシスタントや人事労務BPaaSなどのサービスを展開し、業務プロセスをサービスとして提供しています。
その他のサービスとして、DXアドバイザリーサービスやクラウドストレージサービス「セキュア SAMBA」、広告サービスを提供しています。これらのサービスは、Chatworkをビジネスインフラとして活用するための支援を行っています。
セキュリティセグメントでは、ESET社のセキュリティソフト「ESET」を販売しています。キヤノンITソリューションズ株式会社の二次代理店として、Webを介した通信販売を行っていますが、この事業はサービス終了に伴い廃止される予定です。
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経営方針
kubellは、「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションを掲げ、仕事の効率化や創造的な働き方を実現するサービスを提供しています。特に、ビジネスチャットツール「Chatwork」を通じて、企業の業務効率化を支援しています。
kubellは、少子高齢化が進む日本社会において、労働生産性の向上が重要であると認識しています。特に中小企業におけるIT投資の遅れを背景に、DX推進を通じて労働生産性を高めることを目指しています。
同社は2026年度を最終年度とする中期経営計画を策定し、中小企業No.1 BPaaSカンパニーの地位を確立することを目指しています。これにより、ビジネス版スーパーアプリとしてのプラットフォーム化を進める計画です。
kubellの成長戦略は、主に三つの柱から成り立っています。まず、コミュニケーションプラットフォーム戦略では、「Chatwork」を基盤にユーザー獲得を進め、高価値なプラットフォームの確立を目指しています。
次に、BPaaS戦略では、経理や労務などのノンコア業務をサービスとして提供し、顧客の業務効率と生産性向上をサポートします。Techと人を組み合わせた高い生産性のオペレーションを確立することを目指しています。
最後に、インキュベーション戦略では、R&Dを進め、非連続成長の柱となる新たな付加価値を創造することを目指しています。これにより、ターゲット市場の拡大を図ります。
kubellは、2024~2026年の連結売上CAGR30%以上の成長を目指し、2026年度には連結売上高150億円、EBITDA15~22.5億円を達成することを目標としています。これにより、持続的な成長を実現する計画です。