川崎地質【4673】 スタンダード(内国株式)

地質・土質調査、環境・防災・海洋調査、測量・建設計画設計、微化石分析・文化財調査、地下水熱供給事業を展開。

川崎地質【4673】 スタンダード(内国株式)

地質・土質調査、環境・防災・海洋調査、測量・建設計画設計、微化石分析・文化財調査、地下水熱供給事業を展開。

事業内容

川崎地質とそのグループ企業は、複数の事業セグメントを展開しています。川崎地質自体は、建設工事に伴う地質調査や土質調査を主軸に、環境調査、防災調査、海洋調査など幅広い分野での業務を手掛けています。これに加え、測量や建設計画、設計業務、さらには工事の実施も行っています。

連結子会社であるユニオン・コンサルタントは、地質調査と測量設計を専門としており、川崎地質の事業を支える重要な役割を担っています。一方、関連会社の文化財調査コンサルタントは、微化石分析や文化財調査を得意としており、その一部は川崎地質からの発注を受けています。

また、OHYA UNDERGROUND ENERGYは、大谷石採石場跡地の地下水を活用した環境保全と熱供給を目的とした事業を展開しています。川崎地質は、この会社の地下空間貯留水管理業務を受託しており、環境保全にも貢献しています。

これらの事業内容は、川崎地質グループが建設関連の専門技術を核に、環境保全や文化財保護といった社会的価値の高い分野にも積極的に関わっていることを示しています。グループ全体で多岐にわたる専門性を持ち、それぞれの分野で高い技術力とサービスを提供していることが伺えます。

経営方針

川崎地質は、その長い歴史を通じて「協力一致、積極活動、堅実経営」を社是とし、人間社会と自然環境の共生を目指してきました。同社は、地球環境に優しい技術と判断力を駆使し、豊かな社会づくりに貢献することを経営ミッションとして掲げています。このミッションの下、陸域から海域まで、地盤に関する多様な問題に取り組み、高品質なサービスを提供しています。

第5次中期経営計画では、企業価値の向上と持続的な発展を目指し、経営基盤の強化、技術力の向上、組織体制・事業活動の改善に重点を置いています。具体的には、人材の確保と育成、ダイバーシティの推進、IR活動の強化、BCP対策の強化、DX推進などに取り組んでいます。また、技術力向上のための人材育成や研究開発促進、事業領域の拡大や成長分野の強化にも注力しています。

特に、海洋調査部門では、物理探査からボーリングまでワンストップでのサービス提供体制を整備し、売上の拡大を図っています。さらに、洋上風力発電事業や老朽化インフラ整備事業への取り組みを通じて、新たな成長分野を開拓しています。

川崎地質は、これらの取り組みを通じて、自己資本当期純利益率(ROE)の向上を目指し、安定した経営を持続していくことを目標としています。同社は、経営基盤の強化と技術力の向上、事業活動の改善を着実に進めることで、将来にわたって安定した経営基盤の構築を目指しています。