事業内容
和心は、「日本のカルチャーを世界へ」を経営理念に掲げ、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、「インバウンドMD事業」では、日本文化を感じる商品を企画・デザインから製造、販売まで一貫して管理する製造小売業(SPA)を行っています。この事業には、キャラクターグッズのデザイン・OEM制作を行うアニメ・ゲームMD部門も含まれます。
インバウンドMD事業では、京都をはじめとした国内の主要都市や観光地に店舗を展開し、インターネットを活用した集客を行っています。ブランドには、かんざしをメインとする「かんざし屋wargo」、傘を扱う「北斎グラフィック」、箸の専門店「箸や万作」などがあります。これらのブランドは、オリジナルデザインを中心に、伝統工芸や人気キャラクターとのコラボ商品を提供しています。
アニメ・ゲームMD部門では、アニメやゲーム、漫画のキャラクターグッズを手掛ける企業を主要取引先とし、国内外の提携工場を活用したOEMサービスを提供しています。小ロット生産にも対応し、品質を維持しながら原価を抑えることが可能です。専属デザイナーと顧客が直接コミュニケーションを取れる点も強みです。
その他事業では、静岡県伊東市などの伊豆半島を中心に、空き家をリノベーションして宿泊施設として貸し出す事業を展開しています。これらの施設にはサウナや露天風呂が設置され、非日常的な体験を提供しています。また、不動産賃貸業も行っており、地域の活性化に貢献しています。
特集記事

インバウンドで業績急回復「和心」訪日観光客向け店舗をさらに拡大へ
着物レンタル事業と代表の強烈なキャラクターで話題の新規上場企業「和心」

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経営方針
和心は、「日本のカルチャーを世界へ」を掲げ、伝統と革新を融合した成長戦略を推進しています。特に、IT技術革新への対応と新規出店の加速を重視し、事業のさらなる拡大を目指しています。これにより、日本文化を象徴する商品やサービスを国内外で提供し、グローバルな市場での競争力を強化しています。
同社は、インバウンドマーケットの好調を背景に、観光地での店舗展開を見直し、効率的な経営を追求しています。2024年には8店舗を新規出店し、好立地への出店と催事の強化を通じて、利益体質への変革を進めています。また、アニメ・ゲームMD部門では営業体制を強化し、営業人員の増加を図っています。
新規事業として、静岡県を中心に空き家をリノベーションした宿泊施設を運営し、インバウンド向けの宿泊施設展開を計画しています。これにより、売上高の拡大を図り、地域の活性化にも寄与しています。さらに、販売費及び一般管理費の削減を進め、経費の効率化を図っています。
和心は、好立地・好条件の物件獲得を重視し、全国の主要都市や観光地への出店を推進しています。IT技術革新への迅速な対応を課題とし、ECサイトの運営を内製化することで、競争力を強化しています。また、安定した需要の確保を目指し、大手企業の人気IP商品を活用した安定した売上の確保に努めています。
新規・周辺領域ビジネスの立ち上げも重要視しており、不動産賃貸事業や宿泊施設運営を開始しています。これにより、収益の多角化を進め、企業価値の向上を図っています。人材の採用と育成、情報管理体制の強化も組織運営上の課題として取り組んでいます。