ガソリンスタンド業界が低迷する中で成長「KeePer技研」が好調な理由
車のコーティング剤などを販売するKeePer技研が好調だ。
KeePer技研は1985年、愛知県にて前身である「株式会社タニ」として創立。創業したのは現在も代表取締役会長兼CEOを務める谷好通氏だ。
もともとはガソリンスタンドを経営していたが、1993年に「洗車」の専門店を立ち上げた。一方では「KeePre」(現在のKeePer)としてブランドを構築し、コーティングケミカルを全国のガソリンスタンド向けに発売した。
Finboard
着眼点となったのは、徹底した顧客視点だ。洗車サービスを提供する傍ら、頻繁に洗車するのは負担であることに気づいた。コーティングを施せば「雨で汚れを落とせる」ことをアピールし、コーティング技術を競合他社にも教えることで独自の成長を遂げた。
中でも目覚ましいのが、2021年6月期からの利益成長だ。今回の記事ではKeePer技研のビジネスモデルを開示資料から紐解くことで、同社の現況と今後の戦略について紹介する。