日本スキー場開発、スキー来場者数は回復途上なのに「過去最高益」の理由
先日ご紹介したインバウンド市況の現状。それに関連して注目したいのが日本スキー場開発の現況だ。
スキーはバブル時代、日本全国で一大ブームを巻き起こした。全国至るところで国内スキー場が開発されたが、その後はバブル崩壊によって多くのスキー場が活力を失った。
日本スキー場開発は2005年、日本駐車場開発(株)の子会社として設立された。竜王スキーパークや川場スキー場などの買収を進め、現在は白馬エリアなど8か所のスキー場を展開する。
スキー場においてもインバウンド需要への期待は大きい。2020年3月からの入国制限では海外からの来場が見込めず、同社も影響を受けた。直近の冬シーズンでは、それがコロナ前の7割強まで回復している。
スキー来場者数は回復途上だが、同社の通期業績はすでにコロナ前を超えている。その背景に一体なのがあるのか。今回の記事では、日本スキー場開発の近況と経営戦略について紐解く。