業績好調の理由は半導体 凸版印刷の成長戦略とは
TOPPANホールディングス

凸版印刷は5月13日、2022年3月期本決算を発表した。売上高1兆5475億円(前年比5.5%増)、営業利益735億円(前年比25%増)と大幅増益。同時に、中期経営計画の最終年度である2022年度営業利益の計画値を引き上げている。

印刷業界は凸版印刷と大日本印刷の2強がシェアの8割以上を占める寡占状態だ。ともに100年を超える老舗であり、1兆円を超える売り上げのある有力企業だが、デジタル化によって紙の印刷物市場は衰退を続けている。

しかし、下落傾向が続く大日本印刷と比べると、凸版印刷はむしろ業績が上向きつつある。

2022年3月期に凸版印刷が大きく増益した背景にあるのは「半導体」関連の事業が好調だからだ。凸版印刷はもはや「紙の印刷」の会社ではない。印刷の技術をあらゆる分野に応用し、時流に乗って踏みとどまっているのである。

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