Farfetch 2Q決算:新規50万人増でGMV再加速、買収効果でD2C好調
ラグジュアリーEC「Farfetch」が8月13日に発表した2020年4〜6月期決算は最終損益が4.36億ドルの赤字だった。
同期間における売上高は前年比74.3%増の3億6,468万ドル、営業損失は-1億4,015万ドルだった。
オペレーティング・マージン(対売上比率)は38.4%のマイナスとなり、前年同期のマイナス45.8%に比べ7.4ポイント改善した。最終損失が大幅に拡大したのは保有する投資資産の評価損を計上したためだ。
Farfetch全体のGMVは7.2億ドルで、成長率は前年比47.7%もの拡大だ。
基盤と言える中核ECは「デジタルプラットフォーム」に分類され、ここでは1,300以上の事業者、3,500ものブランドが出品している。GMVは6.5億ドルと過去最高、対前年の成長率が34.4%と前四半期の停滞から再加速した。
昨年にNGG(ニューガーズ・グループ)NGGを買収したことで「ブランドプラットフォーム」が上乗せされ、イギリスの高級店「Browns」店内売上も数%程度ある。
COVID-19危機によってアパレル品の需要が減退した中でも、Farfetchのプラットフォームは力強い成長を見せた。
CEOのホセ・ネヴェス(Jose Neves)は、COVID-19危機下で明らかになったFarfetchの強みをいくつか挙げている。