ID管理SaaS「HENNGE」が新規上場:顧客1176社、月次解約率0.13%
9月2日、急成長中の国内SaaS企業「HENNGE」のマザーズ上場が承認されました。
HENNGEの創業はインターネット黎明期までさかのぼります。創業者・小椋一宏氏は6歳のときにN80-BASICによるプログラミングを習得したITボーイで、1994年に一橋大学へ入学するもすぐさまテクノロジーの世界へ。某研究所でのアルバイトを経て、1996年に前身となる「ホライズン・デジタル・エンタープライズ」を立ち上げました。
設立の翌年には副社長である宮本和明氏が参画し、Linuxサーバー管理ツールやなどを開発。2000年代後半にはクラウド技術を社内に導入し、メール配信サービスなどの販売を開始します。SaaSビジネスを展開する先駆的な存在として国内市場をリードしてきました。
18/9期の売上は28.3億円に。今期は3Q時点で25.2億円まで拡大しており、通期で30億円を突破する見込みです。
SaaS企業の場合は赤字上場もめずらしくありませんが、HENNGEはすでに黒字化を達成。堅調に業績を伸ばす彼らの詳しいサービス内容と事業数値に迫ってみましょう。
HENNGEの中核プロダクトはいわゆる「IDaaS」と呼ばれるものです。