わずかな値上げで営業利益40%アップ?「CoCo壱番屋」好調の謎
壱番屋

6月24日、カレー屋チェーン「ココイチ」を展開する「壱番屋」の1Q決算が発表されました。

売上高は127億5,600万円と3.9%の増収にとどまった一方、営業利益が15億3,800万円と40%もの増益となっています。

これを受けて、壱番屋の株価は3日後には8%以上も値上がり。株価収益率(PER)は55倍と、飲食チェーンとしてはとても高い水準にあります。

壱番屋は、どうして営業利益が40%も急増したのでしょうか。今回は、その要因について考えてみたいと思います。

客数は横ばい、客単価が1%以上アップ

まずは壱番屋の売上高に関する情報を整理してみましょう。

とは言っても、壱番屋は詳しいセグメント情報を公開していないため、店舗の出店状況を確認することになります。

2019年5月末時点での店舗数は1,302店舗あり、そのうち1,264店舗が「CoCo壱番屋」です。

そのうち直営店はわずか157店舗。大多数はフランチャイズ加盟店だということが分かります。

店舗の出店状況を見る限り、新たな出店よりも退店の方が多く、国内店舗数はやや減少となっています。

一方で、既存店売上などの変化をみると、客数はほぼ横ばいである一方、客単価が1.6%ほど拡大。

この背景にあるのが、2019年2月15日に発表された「価格改定」です。

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