最新決算ダイジェスト!「Baidu」「Xiaomi」ら中国インターネット企業7社
Baidu, Inc.

今週は多くの中国インターネット企業が最新決算を発表しました。7社をピックアップしてダイジェストでお届けします。

Baidu:四半期で営業赤字に転落

最初は中国大手検索エンジンを運営する「Baidu」(ティッカーシンボル:BIDU)です。

四半期売上は241億元(YoY+15%)、一方では赤字に転落してしまいました。 子会社である中国版Netflix「iQIYI」の有料会員は堅調に増加しています。

iQIYIサブスクは9,680万人!四半期で営業赤字となった「Baidu」2019年12月期1Q決算


Xiaomi:スマホ販売台数は前四半期+290万台

スマートデバイス・メーカー「Xiaomi」は前四半期にスマホ販売が落ち込んでしまいましたが、今四半期はどうだったのでしょうか。

四半期売上は438億元(約7,008億円)、営業利益36億元(営業利益率8.2%)です。スマホ売上は再び増収に転じ、販売台数は前四半期+290万台となりました。「Redmi Note 7」シリーズは1月10日の発売から400万台を出荷しています。

決算説明資料


Ctrip:Skyscannerのダイレクト予約は250%成長

中国最大のOTA企業「Ctrip」(ティッカーシンボル:CTRP)です。

四半期売上は82億元(1,312億円)、営業利益9億元(営業利益率11.0%)といずれも前年同期比で増加しました。航空券チケット検索サービス「Skyscanner」のダイレクト予約サービスは前年同期比+250%と成長が再加速しています。

決算リリース


美団点評:売上成長率70%、コスト構造が改善傾向

「美団点評」はフードデリバリーや映画館チケットサービスなど様々なインターネットサービスを展開しています。

四半期売上は70%増の192億元(3,072億円)、営業損失は▲13億元となりました。3か月間の全体GMVは1,384億元(2.2兆円)で、フードデリバリーが55%を占めています。直近12か月間の累計ユーザー数は4.1億人まで増加しました。

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拼多多:アクティブ購入者数は4.4億人に増加

中国で爆速成長を遂げるソーシャルEC「拼多多」(ティッカーシンボル:PDD)が2019年1Q決算を発表しました。

今四半期の売上は45.5億元(728億円)、営業損失は▲21億元となりました。積極的なマーケティング投資を続けながら、購入ユーザーは4.4億人まで拡大しています。

アクティブ購入者数は4.4億人に増加!「拼多多」2019年1Q決算


QuToutiao:MAU1.1億人に到達

「QuToutiao」(ティッカーシンボル:QTT)はグノシーに似たニュースアプリを提供しています。

四半期売上は11.2億元(179億円)で前年の4.7倍、営業損失は▲7億元に拡大しました。MAUはついに1億人の大台を突破。しかし、ロイヤリティプログラムによるポイントばらまきでコスト構造は悪化しています。

「QuToutiao」2019年1Q決算:MAU1億人突破も営業損失は拡大


Weibo:売上成長率14%、MAU4.65億人

最後は中国版Twitter「Weibo」(ティッカーシンボル:WB)です。

四半期売上は14%増の4.0億ドル(Weiboはドル換算後のデータを開示)、営業利益は1.2億ドル(営業利益率30.8%)です。MAU4.65億人、DAUは2.03億人と3か月で300万人の増加です。ユーザー数には頭打ち感も見えてきました。

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