国内の中古書籍トップシェア「ブックオフホールディングス」
今回はゲオに引き続いて中古品販売事業を行う『ブックオフホールディングス』を見ていきたいと思います。
ブックオフは1990年に創業者である坂本孝氏によって創業されました。坂本氏は1940年に山梨県に誕生し、1963年には慶應義塾大学を卒業。卒業当時は大手広告代理店に内定をもらっていましたが、結局父が経営していた精麦会社に入社することになります。
坂本氏は29歳の時に会社を辞めて銀行から1億円を借金。そして新しく高級オーディオショップを始めることになります。しかし、事業がなかなか上手くいかずに借金は膨らみ、結局事業を畳まなくてはいけなくなってしまいました。
そして1976年に借金地獄から抜け出して新たに始めたのが中古ピアノの販売でした。古いピアノを安く仕入れ、塗装をし直して再び販売。新品の半額の値段で300台ほどを販売するとあっという間に売れたとのこと。 この「安く仕入れ、手直しをして定価の半額で売る」というビジネスモデルこそ現在のブックオフの原点となるのでした。
ブックオフは1990年に神奈川県相模原市に1号店をオープン。その後2004年に東証二部に新規上場を果たしています。
売上の推移を見てみると2015年から売上が増加しており、2017年には過去最高売上を記録。2018年の売上は800億円に落ち着いています。その一方、営業利益は6億円ほどとなっています。(営業利益率:0.77%)
ブックオフの業績は横ばいに見えますが、事業を細かく見ていくと売上構成比にはある変化が見られました。
ここから先は、有料コンテンツになります。ご購読いただくと、以下のような内容をご覧いただくことができます。
・『BOOK-OFF』の売上は〇〇億円
・2012年には22%あったコミックの販売額が2018年には〇〇%に縮小
・国内中古書籍市場の〇〇%を占める(トップシェア)
・リユース市場は2025年までに〇〇兆円に達する見込み