創業は明治時代!クリーニング業界のパイオニア「白洋舎」の成長事業とは?
クールビズ等の推進によりフォーマルな服を着る機会が減ってきた昨今、影響を受けている業界があります。
厚生労働省が推計したクリーニングの需要規模は3,692億円と20年間で半減してしまいました。
クリーニング店舗は1997年をピークに減少が続き、2016年にはついに10万店を割り込んでしまいました。2016年の内訳はクリーニング設備を持つ所2.8万店、取次所7.0万店、無人取次所1,900店となっています。
厳しい状況にあるクリーニング業界の最大手企業は「白洋舎」です。
白洋舎は明治39年(1906年)、五十嵐健治氏が日本橋呉服町にオープンしたクリーニング店舗が原点です。もともとは会社組織ではなかったため、「社」ではなく「舎」の字を用いたそう。1907年には日本初のドライクリーニング工場を開設し、名古屋、大阪、福岡と全国展開を着実に進めていきます。戦火による工場の損失などを乗り越え、1949年に東証一部へ上場を果たしました。