全体GMVは3.8兆円!KDDIとの提携を発表した「楽天」2018年3Q決算
日本を代表するインターネット企業の1社である「楽天」(証券コード:4755)の2018年3Q決算が発表されました。
まずは楽天グループ全体の動向をつかむために「サービス全体GMV(金融サービスを除いたECやモバイル決済等の取扱高を合計したもの)」をチェックしてみます。
今四半期の全体GMVは3.8兆円という巨大な数字。
前年から19.0%増加しています。
楽天経済圏に属する会員ID数はついに1億を超えました。
1度でもログインしたことがあるIDをカウントしているため重複はあるはずですが、単純に考えれば国民のほとんどが会員というわけですから、とてつもない数字です。
四半期業績に目を移してみると、売上高は2,782億円、営業利益は521億円となっています。
対前年の増収率は17.7%で、15%前後の成長を続けています。
一方、営業利益率は14.4%と前年から8.1ポイント低下しました。
楽天の事業はECを含む「インターネットサービス」が収益の柱ですが、「FinTech」の事業規模も着々と拡大しています。
今四半期のFinTech売上は1,074億円で、売上全体の35%を占めています。
インターネットサービスの成長が緩やかになっている一方で、FinTechが28%の増収。
楽天全体の成長を牽引しています。
営業利益については直近2四半期でインターネットサービスの利益が大幅に増加しています。
楽天の成長を牽引するFinTech事業は大きく5つのサービスで構成されています。