お隣の中国・韓国のキャッシュレス化が進む中、日本は依然として現金主義です。
その現金主義が蔓延するこの日本で、キャッシュレス化に一役買っているSuica。
駅ではもちろんのこと、最近ではコンビニ・レストランでも使えるようになっていますね。
(引用:Suica)
今回は、そのSuicaがどのように誕生し、どのように普及したのかを見ていきたいと思います。
まずはSuicaとは何なのか、Suicaを使えば何ができるのかおさらいしましょう。
(引用:Suicaのペンギン)
多くの方がご存知のように、SuicaはJR東日本が発行するICカードです。
名前の由来は「Super Urban Intelligent CArd(都会の賢いスーパーなカード)」であり、「スイスイ行けるICカード」の意味も含んでいます。
命名に当たっては後付けかと思いきや、広告代理店に頼んでコンペを行なって決まったとのこと。
当初は首都圏エリアでのみ利用することができましたが、現在は全国10種類の交通系ICカードとの相互利用が可能となっています。
(PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけんなど)の交通系ICカードとの相互利用が可能となっています。
(参照:JR東日本)
SuicaをはじめとするICカードの強みとしては、処理の速さがあります。
(引用:JR東日本)
切符だと処理時間0.7秒を有するのに対し、ICカードは、処理時間0.2秒ほどしか必要ありません。
電車の利用者数が多い日本では、必要不可欠です。
ところでみなさん、なぜSuicaは、なぜかざすだけで反応するのか不思議じゃないですか?
それには、日本の技術が使われているのです。
FeliCa
ソニーが開発した非接触型ICカード技術「FeliCa」は、かざすだけで高速データ送受信を実現。
厳重なセキュリティーも実現し、公共交通機関の乗車券システムから、電子マネー、マンションの鍵まで幅広い用途で使われています。
FeliCaは「nanaco」「楽天Edy」「WAON」にも使われており、他にもID認証や家電製品などにも内臓されています。
ちなみに「FeliCa」の名前の由来は、Felicity(幸福・至福)です。
(参照:FeliCaサイト)
それでは、Suicaがどうやって誕生し、どのように普及してきたのか見ていきましょう。
2001年11月、首都圏エリアの424駅でSuicaのサービス開始。