顧客満足度はトップレベル!価格競争と一線を画すグルメ回転ずし「銚子丸」 独自の生存戦略とは
今回は、「ドミナント戦略」「店舗は劇場、スタッフは劇団員」などユニークな経営方針で100円寿司と一線を画す「銚子丸」を取り上げます。
銚子丸の事業規模は決して大きくありません。
市場における銚子丸の規模を見てみましょう。
回転ずしの市場規模は6,000億円程度と言われています。その中で、銚子丸の売上シェアはたった3%しかありません。
大手4社(スシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司)の合計市場シェアはなんと75%もあり、回転寿司市場は寡占化された市場であることがわかります。
特にここ数年は地場の小規模な回転寿司が淘汰され、大手のシェアが拡大してきました。
背景には、回転寿司は店舗への投資、仕入、調達などで規模が重要な業態である点があります。
そのため、寡占化されやすい業態であったといえます。
そのような環境下で、銚子丸が採用している戦略は「ドミナント戦略」です。
銚子丸の店舗展開は「東京都」「千葉県」「埼玉県」「神奈川県」の4都県に限られます。
これは、回転寿司チェーンのなかではユニークなものです。
ドミナント戦略とは、「地域を特定し、その地域内に集中して店舗展開を行い、経営効率を高め、地域内シェアを拡大することで他社に対する優位性を確保する戦略」ですね。
まさに、このドミナント戦略を実行しているのが銚子丸なのです。