神奈川のリユース店ワットマン決算:経営改善で大幅増益、今後はM&Aも視野?
神奈川県を中心に展開する小売チェーン「ワットマン」が好調です。
売上高は36億8,100万円(前年比+5.7%)、営業利益は3億1,000万円(同+46.2%)。大幅な増益です。
過去を振り返れば、2017年3月期には営業利益がわずかに100万円と、利益率は低迷していました。
以来、「改革施策」の展開によって、急速に業績を回復しています。
今回は、ワットマンがそもそもどんな会社なのか。なぜ、足元でここまで業績が改善しているのかについて整理したいと思います。
ワットマンのルーツは1978年。清水合業者より家電販売部門を分離し、(株)電化センターシミズを創立したのが始まりです。
電化センターシミズは駅前の小さな電気屋として運営。これを抜本的につぶして、駐車場付きの大型店に作り変えたのが現ワットマン会長の清水一郷氏です。
ワットマンは、家電量販店として年商500億円規模まで拡大します。しかしながら、「今後、家電量販店はどんどん厳しくなる」と判断した清水氏は2004年、なんと「リユース店」への業態転換を開始します。
それまで展開していた家電・リペア事業からは完全撤退し、ハードオフ・オフハウス・ブックオフなどの業態店を神奈川県で展開していきます。
2010年代に入ると、『ハードオフ』店舗の閉鎖を進め、2013年にはハードオフ社とのフランチャイズ契約を解消。減収が続きました。
そして同年、新ブランド『スーパーリサイクルショップ ワットマン』を立ち上げ。