バロックジャパンリミテッドとその連結子会社は、女性向け衣料及び服飾雑貨の製造小売業を主な事業としています。同社は、特に「Speciality store retailer of Private label Apparel」（SPA）として、衣料品及び服飾品の企画及び販売に注力しています。同社グループは、BAROQUE HK LIMITED、巴羅克（上海）貿易有限公司、BAROQUE CHINA LIMITED、巴羅克（上海）企業発展有限公司、FRAME LIMITED、BAROQUE USA LIMITEDという6つの連結子会社を有しています。

同社が展開する主要ブランドには、「MOUSSY」、「SLY」、「rienda」、「AZUL BY MOUSSY」、「RODEO CROWNS WIDE BOWL」、「STYLE MIXER」、「ENFÖLD」、「BLACK BY MOUSSY」、「någonstans」、「RIM.ARK」、「STACCATO」があります。これらのブランドは、20代から30代の女性を主要顧客層とし、個性的でファッション性に富んだカジュアルウェアや服飾品を提供しています。また、「SHEL'TTER」という自社ブランド編集型ストアを運営し、インポート商品等をミックスしたセレクトショップ型店舗を展開しています。

国内では、全国42都道府県のファッションビル、駅ビル、ショッピングセンター、百貨店等において、ブランド別のインショップ型のカジュアル専門店として主に展開しています。また、直営EC事業を行い、「SHEL'TTER PASS」という自社アプリを通じて情報を発信し、登録会員数の増加に努めています。さらに、ZOZOTOWN等の外部ECモールへの出店や小売販売事業者への卸売も行っています。

海外においては、中国での直営事業を中心に展開し、BELLE INTERNATIONAL HOLDINGS LIMITEDとの合弁事業を通じて、上海、北京、天津、成都、南京、重慶、武漢、杭州等の主要都市に店舗を拡大しています。

バロックジャパンリミテッドは、女性向け衣料及び服飾雑貨の製造小売業を核とし、特にSPA（Speciality store retailer of Private label Apparel）モデルに注力しています。同社は、国内外で多様なブランドを展開し、20代から30代の女性を主要顧客層としています。その成長戦略において、同社は「挑戦」を企業理念とし、「BAROQUE発の文化を世界へ発信する」という目標に向けた取り組みを進めています。

中期経営計画では、2030年に目指す姿を実現するためのPhase１として、2021年10月に新たな計画を発表しました。この計画では、コロナ禍による市場の不透明性を踏まえ、着実に利益を創出できる体質への強化と将来的な拡大の準備を優先しています。具体的には、2024年2月期に向けて、連結営業利益率7.5～8.0％、在庫回転率5.5～6.0回転、ROE13～15％を目標としています。また、中国事業での年間純増20店舗、海外展開国数30ヵ国を海外成長指標として設定しています。

事業面では、国内アパレル事業の体質強化、中国アパレル事業の着実な成長、新規事業の創出を重点課題として取り組んでいます。これに加え、サステナビリティへの対応や事業を支える基盤の整備にも注力しています。サステナビリティ対応としては、作り過ぎないものづくり、環境配慮素材の積極活用、リモートワーク環境・制度の定着化など、具体的な施策を推進しています。

バロックジャパンリミテッドは、これらの戦略を通じて、新しい社会の姿を提案し、グローバル企業としての地位を確立することを目指しています。