山喜【3598】 スタンダード(内国株式)

ドレスシャツ、カジュアルウエアの製造・国内外販売、物流、不動産賃貸を展開。

山喜【3598】 スタンダード(内国株式)

ドレスシャツ、カジュアルウエアの製造・国内外販売、物流、不動産賃貸を展開。

事業内容

山喜は、ドレスシャツやカジュアルウェアの製造および販売を主軸に展開する企業グループで、国内外の市場において事業を行っています。同社グループは、山喜を含む子会社7社で構成されており、事業内容は大きく3つのセグメントに分けられます。

第一のセグメントは国内販売事業で、日本国内でのドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの卸売および小売事業、それに付随する物流事業、不動産賃貸事業を展開しています。シャツ販売事業は山喜が、シャツ物流事業は山喜ロジテック㈱が担当。また、不動産賃貸事業は山喜、山喜ロジテック㈱、山喜ソーイング㈱が所有する不動産を賃貸しています。

第二のセグメントは製造事業で、国内外でのドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの製造を行っています。このセグメントには山喜ソーイング㈱、香港山喜有限公司、上海山喜服装有限公司(2023年3月31日に全株式を譲渡しグループを離脱)、塩城山喜服装有限公司(同日グループ離脱)、タイ ヤマキ カンパニー リミテッド、ラオ ヤマキ カンパニー リミテッドが含まれます。

第三のセグメントは海外販売事業で、海外におけるドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの販売を行っており、上海久満多服装商貿有限公司、ジョイリンク ピーティーイー リミテッドが販売事業を担当しています。

これらの事業セグメントを通じて、山喜グループはアパレル製品の製造から販売、物流、不動産賃貸まで幅広いビジネスを展開しており、国内外の市場でその存在感を示しています。

経営方針

山喜は、アパレル業界において、ドレスシャツやカジュアルウェアの製造および販売を中心に事業を展開している企業です。同社は、創業以来「最良の企業たれ」を社是とし、時代の変化に対応したシャツファッションを提案し、生活文化の向上に貢献しています。また、株主・顧客・社員・取引先から信頼される企業を目指し、収益の向上と共存共栄を図っています。

2023年度を初年度とする新中期3ヵ年経営計画を実行し、アフターコロナにおける業績回復を目指しています。この計画には、「FANFUN150」のスローガンのもと、新規顧客の獲得とファンの拡大、オリジナルブランドの構築、BtoCの強化による収益アップ、新商品開発と売上拡大、物流対応力の強化、国内外の自社工場・海外販売子会社の収益改善、SDGsへの取り組みなど、多岐にわたる重点領域が設定されています。

具体的には、オリジナルブランド「SWAN」の復活とメンズ&レディースでの展開、オンライン販売の拡大、オムニチャネル化の推進、新商品開発の機能強化、OEMからODM提案型営業への転換、新規得意先の開拓、物流効率の改善、国内外の自社工場の連携強化、海外販売体制の強化などが挙げられます。また、環境問題への取り組みとして、リサイクル素材の使用やプラスチック製付属品の全廃など、SDGsに沿った活動も強化しています。

これらの施策を通じて、山喜は2025年度に売上高150億円、経常利益4.3億円を目標としており、業績の回復と収益基盤の安定化に努めています。同社は、アパレル業界の転換期において、事業戦略の見直しや新規事業の検討を進め、次なる成長への対策を講じています。