サンコーテクノ【3435】 スタンダード(内国株式)

建設資材の企画開発から製造・販売、耐震補強や太陽光関連事業、FRPシートや電動油圧工具の製造・販売、電子プリント基板と包装・物流機器の提供に至るまで幅広く手掛ける。

サンコーテクノ【3435】 スタンダード(内国株式)

建設資材の企画開発から製造・販売、耐震補強や太陽光関連事業、FRPシートや電動油圧工具の製造・販売、電子プリント基板と包装・物流機器の提供に至るまで幅広く手掛ける。

事業内容

サンコーテクノは、自社および子会社12社、関連会社1社から成るグループで、主にファスニング事業と機能材事業の二つのセグメントで事業を展開しています。

ファスニング事業では、建設資材の企画開発から製造、販売に至るまでの一連のサービスを提供しています。このセグメントの主力製品は、あと施工アンカーであり、これはコンクリートに後から物を固定するための製品です。サンコーテクノは、金属系アンカー、接着系アンカー、プラスチック系アンカーなど、様々な種類のアンカーを提供しており、その用途は建築物から土木構造物、内外装の取付けに至るまで幅広いです。また、ドリルやファスナー、耐震補強事業、太陽光関連事業なども手がけており、特に太陽光パネルの設置に関する締結技術や施工管理サービスを提供しています。

機能材事業では、紫外線硬化型の繊維強化プラスチック(FRP)製シートや電動油圧工具、アルコール検知器、電子プリント基板などの製造・販売を行っています。このセグメントでは、鉄筋カッターやベンダーの製造・販売を行う株式会社IKK、電子プリント基板の一貫製造・販売を行う株式会社スイコーおよび浦和電研株式会社、包装・物流関連機器の輸入・販売を行う成光産業株式会社がそれぞれ重要な役割を果たしています。

さらに、報告セグメント外では、株式会社イーオプティマイズが販売促進ツールの制作やIT関連のシステム販売を手がけています。これらの事業を通じて、サンコーテクノグループは多岐にわたる産業に対して幅広い製品とサービスを提供しています。

経営方針

サンコーテクノは、建設資材分野を中心に、時代の要請に適合した価値ある製品や工法を創出し、社会に貢献することを経営理念としています。同社は、「創造提案型企業を目指す」という基本方針のもと、ファスニング事業と機能材事業の二つのセグメントで事業を展開しており、安全かつ安心な社会の実現を目指しています。

中期経営計画「S.T.G Vision2023」の下、同社は人財育成、全体最適化、新事業創出を重点領域として掲げています。これらの取り組みを通じて、企業価値の向上を目指しています。経営上の目標としては、売上高200億円以上、売上高経常利益率8%以上を掲げており、売上高や売上高経常利益率、ROA(総資産利益率)、ROE(自己資本利益率)などを主な経営指標として重視しています。

経営環境においては、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢による原材料・エネルギー価格の高騰など、不透明な状況が続く中、政府の国土強靭化計画に基づく公共投資の堅調な推移が期待される一方で、民間設備投資の一部に慎重な動きも見られます。

対処すべき課題としては、開発体制の強化、生産性の向上、品質の向上、グループ戦略の推進、人材の確保と育成、M&Aによる事業拡大、法令及び社会ルールの遵守などが挙げられています。これらの課題に取り組むことで、サンコーテクノは持続的な成長を目指しています。