アルファCo【3434】 スタンダード(内国株式)

自動車部品事業ではキーセットやドアハンドルの製造・販売、セキュリティ機器事業では電気錠やコインロッカー等の提供。

アルファCo【3434】 スタンダード(内国株式)

自動車部品事業ではキーセットやドアハンドルの製造・販売、セキュリティ機器事業では電気錠やコインロッカー等の提供。

事業内容

アルファ株式会社とそのグループ企業は、総合ロックメーカーとして、自動車、住宅、産業機器、省力機器など幅広い分野にキーとロックの製品やシステム、サービスを提供しています。同社グループは、株式会社アルファを含む連結子会社17社と非連結子会社3社で構成されています。

同社の事業は大きく分けて、自動車部品事業とセキュリティ機器事業の2つのセグメントに分類されます。自動車部品事業では、ステアリングロックやキーシリンダーなどのメカ部品から、キーレスエントリーやインテリジェントキーシステムなどの電子部品まで、自動車に関連する幅広い製品を提供しています。この事業は、日本国内外で展開されており、北米ではALPHA TECHNOLOGY CORPORATIONやその他の子会社、アジアではタイのALPHA INDUSTRY(Thailand)CO.,LTD.や中国、韓国、インド、インドネシアの子会社、欧州ではチェコやフランス、スロバキアの子会社がそれぞれ地域に応じた製品の製造、販売を行っています。

一方、セキュリティ機器事業では、非接触認証技術を用いた電気錠や住宅用ロック、産業用ロック、コインロッカー、宅配ボックスなど、セキュリティに関連する製品を提供しています。この事業も日本国内外で展開されており、日本では株式会社アルファが住宅用ロックの販売を、株式会社アルファロッカーシステムがコインロッカーの製造・販売・賃貸・保守管理を行い、海外ではタイのALPHA HOUSING HARDWARE(THAILAND)CO.,LTD.が住宅用ロックの製造・販売を手掛けています。

アルファ株式会社グループは、これらの事業を通じて、多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、その業容を拡大しています。

経営方針

アルファ株式会社は、自動車部品事業とセキュリティ機器事業を中心に展開する総合ロックメーカーです。同社は、2023年から2026年にかけての中期経営計画を策定し、成長・安定・持続をキーワードに掲げています。この計画では、「新事業・新商品開発」、「収益基盤の強化」、そして「サステナビリティ経営の推進」を三つの基本方針としています。目標としては、2026年度に売上高850億円、営業利益額55億円(利益率6.5%)、新商品売上高比率30%以上、自己資本比率50%、ROIC8%以上を掲げています。

アルファ株式会社は、市場競争の激化や市場構造の変化、原材料市況や為替の変動など、変革の時代に対応するため、事業環境を取り巻くリスクにも適切に対処していく必要があると認識しています。特に自動車部品事業では、半導体の供給不足やウクライナ情勢の長期化による影響を受けており、セキュリティ機器事業では、住宅市場の変化や原材料の供給不足と価格高騰に対応しています。

同社は、経営理念「個々の質を高め、お客様に喜ばれる価値を創造・提供します」のもと、「Innovation for Access」という企業メッセージを掲げ、中長期経営構想「アルファビジョン2030」に向けて、グループ一丸となって努力と精進を重ねています。これには、事業上及び財務上の課題に優先的に対処し、戦略的な投資の実行と成長戦略の具現化、さらにはサプライチェーンの問題への対応や新商品開発を通じて、お客様から信頼される「アルファブランド」の確立を目指しています。