コスモ・バイオ【3386】 スタンダード(内国株式)

ライフサイエンス分野で研究用試薬や機器の販売、創薬支援、カスタムペプチド合成、抗体作製、タンパク質製造などを手がける企業。

コスモ・バイオ【3386】 スタンダード(内国株式)

ライフサイエンス分野で研究用試薬や機器の販売、創薬支援、カスタムペプチド合成、抗体作製、タンパク質製造などを手がける企業。

事業内容

コスモ・バイオは、ライフサイエンスに関する研究用試薬、機器、受託サービスの仕入販売を主な業務としています。同社は、国内外の仕入先から調達した商品と自社開発品、創薬支援を含む受託サービスを提供しています。顧客は主に教育機関や公的研究機関、企業の研究者です。

同社は、研究者のニーズに応えるため、商品ラインナップの拡充に努めています。日本全国の研究者に迅速に商品とサポートを提供するため、各地の代理店を通じて卸売販売を行っています。専門知識を要する商品と情報を効率的にマッチングさせることがビジネスの特徴です。

コスモ・バイオの子会社であるビーエム機器株式会社は、ライフサイエンス研究用の機器類・消耗品を主に取り扱う輸入商社です。また、COSMO BIO USA, INC.は米国カリフォルニア州に拠点を置き、日本で製造した試薬・機器を海外に販売しています。

株式会社プロテインテック・ジャパンは、Proteintech Group, Inc.との合弁会社で、同社製品の技術サポートと販売促進を行っています。国内営業体制の強化として、グループ3社を同じフロアに集結し、業務の効率化と生産性の向上を図っています。

コスモ・バイオは、世界各地の約500社から1,000万品を超える商品を導入し、研究者に提供しています。既存の商品で満たせないニーズには、自社製品やサービスを提供することで対応しています。ライフサイエンスの商社事業として、研究用試薬や機器、消耗品を提供しています。

同社は、創薬研究支援や受託サービスも展開しており、薬剤候補探索やバイオマーカー解析などの実験を代行しています。また、研究用試薬・機器の輸出事業も行っており、COSMO BIO USAを中心に海外販売を展開しています。

製造・開発事業では、大学等の研究機関と提携し、自社品の開発・製造や受託サービスを提供しています。初代培養細胞の製造や、カスタムペプチド合成、抗体作製サービスなど、多岐にわたるサービスを展開しています。

経営方針

コスモ・バイオは、生命科学の進歩を支えることを目的に掲げ、持続的成長を目指しています。同社は、製品やサービスの品質向上を通じて、信頼されるパートナーとしての地位を確立し、社会に認められる付加価値を提供することを重視しています。

同社は、3ヶ年計画の2期目として、自社開発品の拡充や海外展開の強化を進めています。組織体制の見直しを行い、企業価値の向上を目指して株主還元の強化や新規ビジネスの創出に取り組んでいます。これにより、収益源の拡大を図っています。

新たな事業基盤の創出に向けて、コスモ・バイオはシーズ探索の強化や産学官連携を推進しています。また、プラットフォームビジネス「Scientist³」の展開を通じて、次世代の収益の柱となる新規事業を開拓しています。市場競争力の維持・強化を図り、他企業との協働を積極的に進めています。

既存事業基盤の強化では、最新のデジタル技術を導入し、商社機能を強化しています。国内外での提案力や情報力を高め、顧客ニーズに応えるサービスを提供しています。札幌事業所では、新技術の導入や効率化を進め、収益性と付加価値の向上を図っています。

企業価値の向上に向けて、コスモ・バイオは業務効率化を推進し、シナジーを創出しています。人材基盤の強化やテレワーク制度の柔軟な運用を通じて、生産性向上を目指しています。また、サステナビリティに配慮した事業活動を通じて、社会課題の解決に貢献しています。

同社は、ROE8%以上の達成と資本コストの低減を目指し、PBR1倍以上の株価水準を目指しています。IR活動の充実や株主還元の強化、DXによる業務効率化を通じて、既存ビジネスの高収益化や新規ビジネスの創出に取り組んでいます。