日本コークス工業【3315】 プライム(内国株式)

コークス製造・販売、燃料・資源リサイクル、総合エンジニアリング、港湾荷役・貨物輸送、土地開発・賃貸を手掛ける。

日本コークス工業【3315】 プライム(内国株式)

コークス製造・販売、燃料・資源リサイクル、総合エンジニアリング、港湾荷役・貨物輸送、土地開発・賃貸を手掛ける。

事業内容

日本コークス工業株式会社とそのグループ企業は、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容には、コークスの製造・販売、一般炭や石油コークスの仕入れ・販売、コールセンター事業、粉粒体機器・装置の製造・販売などが含まれます。

コークス事業では、同社の北九州事業所で生産されるコークスおよび副産物を、国内外の鉄鋼会社等に直接販売しています。このセグメントには、日本コークス工業東北株式会社などの販売会社が含まれ、合計で2社がこの事業に携わっています。

燃料・資源リサイクル事業では、海外から輸入した一般炭や石油コークスをセメント・製紙会社等に販売するほか、産業廃棄物の処理やリサイクル、コールセンター事業を展開しています。このセグメントには4社が含まれます。

総合エンジニアリング事業では、同社の栃木工場で製造される粉粒体装置・機器等の販売を行っています。また、有明機電工業株式会社やサンテック株式会社などの連結子会社が、機械・電気工事の一部を施工し、産業機械等の製造および修理も手がけています。このセグメントには3社が関与しています。

その他の事業としては、三池港物流株式会社が港湾荷役および貨物輸送を行い、日本コークス工業自身が社有地の開発・賃貸事業や仲介・分譲事業を展開しています。このセグメントには3社が含まれます。

これらの事業を通じて、日本コークス工業株式会社グループは、多岐にわたる産業分野でのニーズに応え、持続可能な社会の実現に貢献しています。

経営方針

日本コークス工業株式会社とそのグループ企業は、環境保全、地域社会との共生、企業倫理の徹底を基本方針とし、ESG経営にも積極的に取り組んでいます。2050年のカーボンニュートラル達成に向けた具体的な方法を掲げ、安全・環境対策や働き方改革・ダイバーシティの推進を進めています。同社は、コークス事業の競争力強化と非コークス事業の基盤強化を通じて、多面的な利益構造の確立を目指しています。

経営戦略として、コークス事業では安全・環境・防災体制の強化、老朽化した設備の更新投資、安全・安定操業の維持、国内外の需要家確保と収益力強化に注力しています。非コークス事業では、燃料・資源リサイクル事業において商品の拡大、インフラの効果的活用、廃棄物の有効活用による収益確保を、総合エンジニアリング事業では粉体処理ソリューションビジネスモデルへの転換、製品の付加価値向上、海外販路拡大、テスト・生産体制の強化に取り組んでいます。

ESG経営への取り組みとしては、安全・環境・防災体制の確立、カーボンニュートラルを含む環境課題への対処、人権尊重・ダイバーシティ対応、ステークホルダーとのコミュニケーション強化によるガバナンス向上を推進しています。また、脱炭素に向けた取り組みとして、CO2削減、カーボンオフセット、カーボンフリーエネルギー事業の検討を行っています。

2023年度から2025年度の事業計画の達成を目標とし、2025年度にはROE(自己資本利益率)8%超を目指しています。これらの戦略を通じて、日本コークス工業は持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を図っています。