事業内容
白鳩は、インターネットを通じたインナーウェアのEコマース事業を主軸に展開している企業です。同社は、インナーメーカーから仕入れた商品を、自社のウェブサイトや複数のオンラインショッピングモールを通じて販売しています。主な販売チャネルには、自社サイトのほか、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」、「Amazon.co.jp」、「au PAY マーケット」、「Qoo10」、「ポンパレモール」などがあり、海外では「天猫国際」(中国)、「Qoo10」(シンガポール)、「Shopee」(東南アジア)にも出店しています。
白鳩は、約9,700品番のレディース、メンズインナーウェアを取り扱っており、「ワコール」、「トリンプ」などの国内外のブランドや、自社オリジナルブランドも展開しています。また、京都市南区にはアンテナ店舗を構え、直接顧客とのコミュニケーションも図っています。
物流面では、本社物流センターでの一貫した業務運営により、在庫管理から顧客対応までを効率的に行っています。越境ECを含む海外発送業務も手掛け、商品のSKU管理や重量計測による海外送料の自動計算など、精緻な物流システムを構築しています。
Eコマース事業の運営には、自社開発の基幹システム「楽らく通販システム」を用いており、発注から顧客管理までの各業務をワンストップで管理しています。これにより、業務の正確性と効率化、迅速性を実現しています。また、宅配の再配達問題解消に向けたメール便の積極的な採用など、利便性と環境への配慮も行っています。
経営方針
白鳩は、インナーウェアのEコマース事業を展開する企業であり、その成長戦略には、顧客から選ばれる唯一無二のサービス提供を目指す「Far Together!」というスローガンが掲げられています。同社は、ダイバーシティ・マネジメント経営を深化させ、ステークホルダーへの持続的な付加価値提供を通じて、社会から必要とされる企業を目指しています。
中長期の経営計画では、「東アジア№1の感動創造型企業への挑戦」という基本方針のもと、国内外を問わず、期待以上の価値を提供するサービスに取り組んでいます。2024年2月期の売上高目標は6,900百万円と設定されており、経営上の目標達成に向けた客観的な指標として重視されています。
経営環境の変化に対応するため、白鳩はプライベートブランド商品の売上構成比率の向上や、仕入原価の上昇分を各種施策で補いつつ、販売価格への転嫁を慎重に進める方針です。また、取扱商品の厳選や在庫の適正化、組織連携の強化による業務効率の向上、コスト削減を図ることで、収益の確保に努めています。
さらに、ナショナルブランドメーカーのEC市場参入による競争激化に対応するため、プライベートブランド商品の拡充や不採算事業からの撤退、仕入先及び商品の品番数の絞り込み、マーチャンダイジングの強化、本店サイトの強化など、複数の取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、白鳩は持続可能な成長を目指しています。