ウォルト・ディズニー。言うまでもなく世界有数のブランドであり、最大級のメディアコングロマリット企業でもある。
展開するのは、ご存じテーマパーク事業だけにとどまらない。テレビ局や映画制作、グッズ販売、ブランドライセンスまで幅広い領域を扱う。近年は動画ストリーミングサービス「Disney+」に力を入れている。
もとは若きアニメーターだったウォルト・ディズニーその人が立ち上げた企業であることも周知の事実だ。ディズニーは、数多くのキャラクターを世に送り出した天才クリエイターでもある。
しかし、ディズニー社がなぜコングロマリット企業になったのか、その変遷を知る方は多くはないだろう。本記事では、創業者ディズニーが経営していた時代に始まり、どのようにして現体制が築かれたのかについて紐解く。
本記事では、創業者ウォルト・ディズニーとThe Walt Disney Companyについて、後者を「ディズニー社」と記述することで区別する。
沿革
1923年秋 | ディズニーが「アリスコメディ」配信について契約。ウォルト・ディズニー社創業の日にもなった。 |
1937年 | 長編アニメ「白雪姫」をリリース、大ヒットとなる。「風と共に去りぬ」が塗り替えるまで興行収入で最高記録を保持した。 |