丸善CHIホールディングス【3159】 スタンダード(内国株式)

文教市場販売、店舗・ネット販売、図書館サポート、出版、その他事業を展開し、丸善雄松堂や丸善ジュンク堂書店などが主要企業。

丸善CHIホールディングス【3159】 スタンダード(内国株式)

文教市場販売、店舗・ネット販売、図書館サポート、出版、その他事業を展開し、丸善雄松堂や丸善ジュンク堂書店などが主要企業。

事業内容

丸善CHIホールディングスは、2010年に丸善株式会社と株式会社図書館流通センターの共同株式移転により設立されました。現在、同社は34の子会社と4つの関連会社を持ち、文教市場販売事業、店舗・ネット販売事業、図書館サポート事業、出版事業、その他事業を展開しています。

文教市場販売事業では、丸善雄松堂株式会社が大学や官庁、企業の資料室、公共図書館などに学術情報を中心とした書籍を販売しています。また、図書館や教室の建築・内装設備の設計施工も手がけています。株式会社図書館流通センターは、図書館用書籍の販売や加工、書誌データの作成・販売を行っています。

店舗・ネット販売事業では、株式会社丸善ジュンク堂書店と株式会社淳久堂書店が主要都市に店舗を展開し、書籍や文具の販売を行っています。また、通信ネットワークを利用した情報提供サービスも提供しています。

図書館サポート事業では、丸善雄松堂株式会社と株式会社図書館流通センターが公共図書館や大学図書館の運営業務を受託し、指定管理者制度による図書館運営を行っています。

出版事業では、丸善出版株式会社が学術専門書を中心に出版を行い、株式会社岩崎書店が児童図書や図書館向け図書を出版しています。丸善プラネット株式会社は、出版に関する企画、編集、製作を請け負っています。

その他事業には、丸善雄松堂株式会社が書店や文具店の店舗設備の設計施工を行い、株式会社図書流通が書籍の入出荷業務を担当しています。グローバルソリューションサービス株式会社は、通信機器の修理やネットワーク設定、アプリケーション開発を行っています。株式会社明日香は、保育士派遣や保育園の運営業務を請け負っています。株式会社丸善リサーチサービスは、会計・税務専門書を利用したクラウド型リサーチツール「丸善リサーチ」の企画・運営を行っています。

特集記事

経営方針

丸善CHIホールディングスは、知の生成と流通に革新をもたらす企業集団を目指しています。2010年に設立され、以降、書店や図書館関連企業との統合を進め、ブランド力を強化してきました。効率的な運営とブランド力の発揮を通じて、成長と収益拡大を図っています。

同社の中期経営計画では、「グループ資産の活用促進」、「成長領域の創出」、「収益構造の転換」を基本方針としています。これにより、変化と多様性の時代においても持続的成長を可能とする経営基盤の構築を目指しています。

丸善CHIホールディングスは、2029年までに売上高2,000億円、営業利益85億円、純利益50億円を目標としています。また、ROEを7.5%以上、PBRを1倍以上にする計画です。これらの指標を達成するため、事業変革に取り組んでいます。

文教市場販売事業では、AI技術を活用し、学びの機会を提供することに注力しています。学校や研究機関、企業に対し、デジタル教材や電子図書館システムを提供し、教育のデジタル化を支援しています。

店舗・ネット販売事業では、リアル店舗とネットサービスを融合し、顧客体験価値を向上させています。新たな顧客層の獲得を目指し、オンラインイベントや複合業態化を進めています。

図書館サポート事業では、公共図書館の運営効率化を図り、AIやロボットを活用した実証実験を進めています。人材確保や育成にも注力し、サポート事業範囲の拡大を目指しています。

出版事業では、デジタル技術を活用し、児童書や専門書の利活用を拡大しています。メディアミックスを進め、付加価値の高いコンテンツ開発を推進しています。

その他事業では、保育士派遣や会計・税務書籍の読み放題サービスを展開し、新たな事業領域の開拓を進めています。M&Aを含めた投資を継続し、成長を図っています。

人的資本経営とサステナビリティの推進も重視しています。多様な人材の育成や地域社会のニーズに応じた事業推進を通じ、持続可能な成長を目指しています。