日清紡ホールディングス【3105】 プライム(内国株式)

無線・通信、マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維、不動産、食品卸売販売、産業資材販売など多岐にわたる事業を展開。

日清紡ホールディングス【3105】 プライム(内国株式)

無線・通信、マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維、不動産、食品卸売販売、産業資材販売など多岐にわたる事業を展開。

事業内容

日清紡ホールディングス株式会社は、多岐にわたる事業セグメントを有するグローバル企業です。同社グループは、日本無線株式会社、日清紡マイクロデバイス株式会社、日清紡ブレーキ株式会社、日清紡メカトロニクス株式会社、日清紡ケミカル株式会社、日清紡テキスタイル株式会社を含む、子会社109社及び関連会社15社で構成されています。これらの企業は、無線・通信、マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維、不動産、その他の事業を展開しています。

無線・通信セグメントでは、日本無線株式会社が防災システムや監視システムなどの社会インフラ関連製品、船舶用無線通信機器製品を提供しています。また、JRCモビリティ株式会社は車載用レーダーや交通インフラ向けの通信・センサー等を手がけています。

マイクロデバイスセグメントでは、日清紡マイクロデバイス株式会社がアナログ半導体、SAWフィルタ、小型・省電力の電源IC製品やマイクロ波製品を展開しています。

ブレーキセグメントにおいては、日清紡ブレーキ株式会社が自動車用ブレーキ摩擦材の製造販売を行い、欧州のTMD FRICTION GROUP S.A.、韓国のセロングループと共に、世界的に製品を供給しています。

精密機器セグメントでは、日清紡メカトロニクス株式会社が成形品事業、精密部品事業、システム機事業を展開し、空調機器用ファンや自動車のヘッドランプ周辺製品、電子制御ブレーキシステム用精密部品加工等を手がけています。

化学品セグメントでは、日清紡ケミカル株式会社が断熱材等のウレタン製品、樹脂改質剤等の高機能化学品、燃料電池セパレータ及びカーボン製品の製造販売を行っています。

繊維セグメントでは、日清紡テキスタイル株式会社がシャツ事業、テキスタイル事業、開発素材事業を展開し、形態安定加工シャツやユニフォーム用製品、スパンデックスや不織布、エラストマー関連製品の製造販売を行っています。

不動産セグメントでは、商業施設等の賃貸や不動産販売等を手がけています。

その他の事業としては、食品の卸売販売や産業資材の販売等を行っています。これらの事業を通じて、日清紡ホールディングス株式会社は幅広い分野で事業を展開し、多様なニーズに応えています。

経営方針

日清紡ホールディングスは、持続可能な社会の実現を目指し、環境・エネルギーカンパニーグループとしての企業価値向上に努めています。同社は、企業理念「挑戦と変革。地球と人びとの未来を創る。」のもと、環境問題へのソリューション提供を事業の柱として位置づけています。戦略的事業領域として「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」を定め、無線・通信事業、マイクロデバイス事業、ケミカル事業を中心に展開しています。

同社は、車のEV化や自動運転、船の自律航行などモビリティの変化に対応し、遠隔医療や見守りサービスの実現を目指しています。また、異常気象への対策として、防災無線やセンサネットワークを提供し、人々の命を守る取り組みを進めています。さらに、ブレーキ摩擦材や燃料電池用カーボンセパレータなどの環境素材や、プライベートLTEやローカル5Gなどの通信システムを通じて、環境問題への解決策を提供しています。

2030年には温室効果ガス排出量を50%削減(2014年比)、2050年にはカーボンニュートラルを実現するという環境目標を掲げています。これを達成するため、イノベーションとデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速し、事業の変革と成長を目指しています。また、遵法精神に加え、人権デューデリジェンスやダイバーシティ&インクルージョン(D&I)活動を推進し、多様性とイノベーションを企業価値向上の強みとしています。

日清紡ホールディングスは、これらの成長戦略を通じて、社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現に向けた企業活動を展開しています。