事業内容
シーズメン株式会社とその連結子会社である株式会社チチカカは、衣料品と雑貨を中心に事業を展開しています。シーズメンは、カジュアルウェアを扱う「METHOD」、和テーマの衣料品・雑貨を取り扱う「流儀圧搾」、高価格帯のメンズブランド「TORNADO MART」と「HIGH STREET」を企画・製造し、これらのブランドショップを全国にチェーン展開しています。一方、連結子会社のチチカカは、エスニックファッション衣料・雑貨の製造と卸売販売を行い、全国にチェーン展開しています。
これらの事業活動は、商社やメーカーからの仕入れに始まり、企画・発注を経て、製品が納品されます。その後、シーズメンとチチカカの店舗を通じて一般のお客様に販売されるという流れで行われています。シーズメングループは、多様なブランドと商品ラインナップを通じて、幅広い顧客ニーズに応える事業構造を築いています。
経営方針
シーズメン株式会社は、カジュアルウェア市場において、厳しい消費者の選択に直面しています。同社は、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化し、大きな営業赤字を計上しています。これに対処するため、同社はコスト構造の改善と手元現金の維持を最重要課題として取り組んできました。具体的には、赤字店舗の閉鎖や仕入圧縮、アウトレット販売の強化などを行っています。また、株式会社スピックインターナショナルの吸収合併による規模の拡大や、子会社化した株式会社チチカカの不採算店舗の撤退とコスト削減を通じて、コスト効率の高い経営を目指しています。
新型コロナウイルス流行以前の状態に向けて売上高の回復を目指す中、同社は消費者のライフスタイルの変化に対応した商品開発や、グループ会社間でのシナジー創出に取り組んでいます。例えば、「流儀圧搾」ブランドではキャラクター商品の強化、「TORNADO MART」ではルームウェア、「HIGH STREET」ではゴルフラインの新規立ち上げを行いました。さらに、チチカカブランドのレディス商品をシーズメンの店舗で展開することで、女性客へのアプローチを強化しています。
加えて、新たな成長戦略として、メタバース・ファッション事業やオフプライス事業にも取り組んでいます。メタバース領域でのアバター衣料品の商品化や、現実のファッションブランドがメタバース領域に参入することを支援する事業を開始しました。また、アウトレット催事の専門チームによるセール催事の実施や、催事における集客促進のためのコラボレーション企画も進めています。
シーズメン株式会社は、厳しい経営環境の中で、コスト構造の改善、商品開発、新事業への取り組みを通じて、再成長を目指しています。