カネコ種苗【1376】 スタンダード(内国株式)

種苗生産・販売、造園・法面工事、花き園芸用品・農薬・被覆肥料の販売、養液栽培プラント・温室の設計・施工を展開。

カネコ種苗【1376】 スタンダード(内国株式)

種苗生産・販売、造園・法面工事、花き園芸用品・農薬・被覆肥料の販売、養液栽培プラント・温室の設計・施工を展開。

事業内容

カネコ種苗は、種苗の生産・販売、造園・法面工事の請負施工、花き園芸用品や農薬・被覆肥料の販売、農業資材の販売及び養液栽培プラント・温室の設計・施工を手がける企業です。同社グループは、カネコ種苗とその子会社2社で構成されています。

同社の事業は大きく4つのセグメントに分かれています。第一に、種苗事業では、野菜種子や牧草種子、ウイルスフリー苗及び種イモの生産・販売を行い、造園・法面工事の請負施工も手がけています。特に、野菜種子は耐病虫性や収量性、良食味を備えた自社開発品種を中心に、国内外で販売しています。

第二の花き事業では、家庭園芸愛好家向けに花き園芸用品や家庭菜園向けの野菜種苗等を販売しており、営利栽培農家向けには自社開発品種の販売も行っています。

第三に、農材事業では、農薬の販売を中心に、被覆肥料等も取り扱っています。特に、住友化学と共同開発した被覆肥料「ベストマッチ」は、効果が長期にわたって持続する特徴があります。

最後に、施設材事業では、農業資材の販売のほか、養液栽培プラントや温室の設計・施工を行っています。これらの施設は、各作物に合わせた環境制御が可能で、国内外で販売されています。

カネコ種苗は、これらの事業を通じて、農業の効率化と生産性向上に貢献しています。

経営方針

カネコ種苗は、農業関連の総合企業として、またグリーン事業のトータルプランナーとして、農業及び園芸の発展に努めています。同社は「大同に生きる経営」を信条に掲げ、社会に必要とされる価値ある会社になること、働く人にとって生きがいのある職場を作ること、そして会社の存在意義と価値を高めることを目指しています。これらの目標を達成するために、「ハイテクと国際化」を基本方針とし、新商品・新技術の研究開発に注力しています。

国内市場では、人口減少や高齢化による食料需要の減少、低い食料自給率といった課題に直面しています。これに対応するため、カネコ種苗は収量性や耐病虫性、良食味性を備えた野菜種子の開発・供給に努めています。また、園芸分野では、環境意識の高まりやSDGsの浸透に伴い、消費者のニーズが多様化しているため、これらに対応した事業活動を展開しています。

海外市場においては、人口増加や生活水準の向上による食の多様化、気候変動による食料不足のリスクが顕在化しています。カネコ種苗は、収量性や耐病虫性、良好な作業性を備えた品種の供給を通じて、世界規模での生産量増加に貢献しています。また、温暖化などの気象変動に対応するため、輸送性の高い品種開発や、異なる地域・気候を利用した種子生産体制の確立にも取り組んでいます。

さらに、持続可能な農業経営に貢献するため、再生可能エネルギーの活用にも注力しています。これらの取り組みを通じて、カネコ種苗は国内外での農業の効率化と生産性向上、そして地域社会のWell-Beingへの貢献を目指しています。