事業内容
パレモ・ホールディングスは、純粋持株会社として、衣料品および雑貨を消費者に直接販売する専門店をチェーン展開しています。同社は、パレモ・ホールディングス株式会社、株式会社パレモ、株式会社ビックスの3社で構成されています。
パレモ・ホールディングス株式会社は、グループ戦略の立案、経営管理、リスク管理を行い、店舗不動産や店舗設備の賃貸も手がけています。株式会社パレモは、小売事業を担当し、レディースアパレル商品や雑貨を全国のショッピングセンターで販売しています。
同社の小売事業では、10代後半から40代の女性をメイン顧客とし、複数のブランドを展開しています。代表的なブランドには、「PALEMO STORE」、「Ludic Park」、「Re-J&SUPURE」、「NOEMIE」、「Hare no hi/木糸土」などがあります。
雑貨のブランドとしては、「illusie300」や「INCENSE」があり、幅広い年齢層の女性をターゲットに生活雑貨やバッグを提供しています。また、フランチャイズ事業として「Azul by moussy」ブランドの商品販売も行っています。
さらに、EC事業では、自社ECサイト「パレモバ」を通じてインターネットでの商品販売を展開しています。その他、株式会社ビックスは商品の納品代行業務を担当しています。
経営方針
パレモ・ホールディングスは、成長戦略として「パレモ信条」を掲げ、顧客の声を重視し、魅力的なブランドの提案を行うことを基本方針としています。同社は、多様化する顧客の個性や嗜好に応える専門店企業を目指し、常に「旬」の店舗作りを心掛けています。
同社は、アパレルと雑貨の収益の二本柱体制を確立し、経営基盤の安定化を図っています。アパレル分野では、外出需要の回復を背景に新規出店やEC分野への投資を拡大し、再成長を目指しています。雑貨分野では、競争力のある商品供給と最適な品揃えを進めています。
ガバナンス体制の強化とオペレーション改革も推進しています。物流子会社を活用し、店舗在庫の偏在解消を図り、販売サービスレベルの向上を目指しています。デジタルツールを活用したオペレーション改革も継続し、効率的な店舗運営を実現しています。
成長事業への投資と人材育成も重要視しています。特にZ世代向けブランドの拡充やECとリアル店舗の相互送客を進め、顧客戦略の中心に据えています。人手不足に対しては、賃金引き上げや処遇改善を進め、次世代リーダーの育成にも注力しています。