事業内容
同社は、株式会社ヴィレッジヴァンガードを中心に、書籍、雑貨、CD・DVD、食品、アパレルなど多岐にわたる商品を販売する企業グループです。グループは、ヴィレッジヴァンガード、TITICACA HONGKONG LIMITED、比利緹卡(上海)商貿有限公司の4社で構成されています。ヴィレッジヴァンガードは、独自の空間を提供し、顧客に楽しんでもらうことを目指しています。
ヴィレッジヴァンガードの店舗では、書籍や雑貨、ニューメディア、アパレルなどを組み合わせた独自の提案を行っています。主な店舗形態には、「遊べる本屋」として知られる「ヴィレッジヴァンガード」、大人向けのライフスタイルショップ「new style」、アウトレット業態の「VINTAGE VANGUARD」などがあります。これらの店舗は、顧客に新しい体験を提供することを重視しています。
一方、同社の海外事業は縮小傾向にあります。比利緹卡(上海)商貿有限公司は2016年3月末に、TITICACA HONGKONG LIMITEDは2017年6月末にそれぞれ店舗を閉鎖しました。これらの海外子会社は、今後、会社清算に向けた手続きを進める予定です。これにより、同社は国内市場に注力し、独自の店舗体験を強化する方針を示しています。
経営方針
株式会社ヴィレッジヴァンガードは、独自の空間を提供することを経営方針とし、書籍や雑貨、CD・DVDなど多岐にわたる商品を融合的に販売しています。同社は「遊べる本屋」として知られ、顧客に新しい体験を提供することを重視しています。経営理念として、独創的な空間を提供し続けることを掲げ、社員一人ひとりがその理念に強く参画することを目指しています。
同社の成長戦略は、店舗ごとに独創的な空間を創出し、顧客に「ドキドキ・ワクワクする体験」を提供することにあります。リアルな店舗体験を重視し、コンテンツやイベントと連携して独自の空間を創出することを目指しています。また、オリジナル商品の展開強化やオンライン販売の拡大にも注力し、販売費及び一般管理費の削減を図っています。
経営指標としては、ROA10.0%、ROE15.0%、売上高経常利益率10.0%を目標に掲げています。現状ではこれらの指標は未達成ですが、引き続き目標達成に向けた取り組みを進めています。特に、資産管理の強化や新規事業の展開を通じて、企業価値の向上を図る方針です。
同社は、国内市場に注力し、独自の店舗体験を強化する方針を示しています。新たな来店動機の創出や新規事業による企業価値の向上、事業基盤の強化、人材育成、コーポレート・ガバナンスの実現を優先課題とし、持続的な成長を目指しています。これにより、顧客の期待に応え、長期的な企業価値の向上を図ることを目指しています。