パルグループホールディングスは、持株会社として11の子会社と2つの関連会社を有し、主に一般消費者向けの衣料品販売を中心に事業を展開しています。同社の事業セグメントは、衣料事業と雑貨事業に大別されます。

衣料事業では、ファッションのトレンドを捉え、多様なコンセプトの業態を開発しています。これは、常に新しいファッションライフを提案し、社会に貢献するという社是のもと行われています。一方、雑貨事業では、主に330円（税込）の商品を中心に、従来の100円ショップよりもファッション性を高めた商品を提供しています。このセグメントには、「３COINS」をはじめ、ナチュラルテイストの「サリュ」やアクセサリーとバッグを主体とする「ラティス」など、複数のブランドが含まれます。さらに、連結子会社の㈱マグスタイルを通じて、生活関連雑貨の卸売および小売も手掛けています。

なお、持分法適用関連会社のNICECLAUP H.K. LTD.は2008年9月より営業を休止しており、㈱インヴォークモードも2011年1月から営業を休止しています。また、㈱フリーゲート白浜は小規模会社であり、連結計算書類に重要な影響を及ぼしていないため、連結の範囲から除外されています。

このように、パルグループホールディングスは衣料品と雑貨の販売を軸に、多様な消費者ニーズに応える事業展開を行っています。

パルグループホールディングスは、社会に貢献する新しいファッションライフの提案を社是とし、その実現に向けた成長戦略を推進しています。同社は、商品、サービス、販売技術、財務体質、社員の質の向上を通じて、お客様、株主、お得意先様、社会からの信頼を確立し、企業としての成長を目指しています。経営指標としては、企業基盤の強化と高収益体質の構築を目指し、ROE（自己資本利益率）12%の安定的達成を目標に掲げています。

経営環境の変化に対応するため、同社はEC強化とWEBプロモーションの強化、店舗の大型化、4週間MDの徹底、シフトの適正化など、複数の重点領域に取り組んでいます。これらの施策は、ECだけでなく実店舗の売上向上にも寄与しています。また、サスティナビリティ経営にも注力し、環境負荷の軽減や人権尊重の取り組みを進めています。これには、店舗照明のLED化、責任ある調達体制の確立、環境負荷に配慮した商品開発などが含まれます。

さらに、女性管理職の積極的な登用や障がい者雇用の推進も行っており、女性管理職比率は68％、女性店長比率は83％に達しています。これらの取り組みは、同社が多様な消費者ニーズに応える事業展開を行う上での基盤となっています。