サッポロホールディングス【2501】 プライム(内国株式)

酒類事業ではサッポロビールやワインの製造・販売、食品飲料事業ではポッカサッポロの飲料水製造、不動産事業では恵比寿ガーデンプレイスの管理・運営。

サッポロホールディングス【2501】 プライム(内国株式)

酒類事業ではサッポロビールやワインの製造・販売、食品飲料事業ではポッカサッポロの飲料水製造、不動産事業では恵比寿ガーデンプレイスの管理・運営。

事業内容

サッポロホールディングスは、主に三つの事業セグメントを展開しています。まず、酒類事業では、サッポロビール株式会社が国内でビールや発泡酒、ワインなどを製造・販売しています。また、株式会社恵比寿ワインマートはワインや洋酒の店舗販売と通信販売を行っています。

さらに、サッポロライオン株式会社は、ライオンチェーンのビヤホールやレストランを経営し、サッポロビール株式会社やポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の製品を提供しています。海外では、ベトナムのSAPPORO VIETNAM LTD.やカナダのSLEEMAN BREWERIES LTD.がビールの製造・販売を行っています。

食品飲料事業では、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が飲料水や食品の製造・販売を行っています。サッポログループ食品株式会社は、神州一味噌株式会社などの管理を行っています。海外では、シンガポールやマレーシアで飲料水の製造・販売を展開しています。

不動産事業では、サッポロ不動産開発株式会社が「恵比寿ガーデンプレイス」や「サッポロファクトリー」の管理・運営を行い、サッポロホールディングスの不動産事業を統括しています。これらの事業を通じて、サッポロホールディングスは多角的なビジネスを展開しています。

特集記事

経営方針

サッポロホールディングスは、持続的な企業価値の向上を目指し、「潤いを創造し 豊かさに貢献する」という経営理念を掲げています。2023年から2026年にかけての中期経営計画「Beyond150」では、事業構造の転換と新たな成長を目指しています。この計画の中心は、事業ポートフォリオの見直しと資本効率の向上です。

同社は、構造改革を通じて不確実な環境に適応し、企業価値の向上を図っています。具体的には、各事業を市場環境や独自の強み、サステナビリティなどの視点から評価し、最適化を進めています。また、事業整理や再編を迅速に行い、効率的な事業運営を実現しています。

成長戦略として、サッポロホールディングスは海外市場での拡大を図っています。特に、STONE BREWING CO.,LLCを活用した「SAPPORO PREMIUM BEER」の現地製造や、シンガポールを拠点とした飲料事業の拡大を進めています。国内では、黒ラベルやヱビスへの集中投資を通じてビールカテゴリーを強化し、RTD製品の成長を目指しています。

財務戦略では、ROE8%やEBITDAの年平均成長率10%を目標に掲げ、資本効率の向上を図っています。海外への投資を優先し、サステナビリティ関連の投資も推進しています。また、安定した配当を基本方針とし、企業価値向上を伴う配当水準の向上を目指しています。

サッポロホールディングスは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、新たな時代のニーズに応える価値創出を目指しています。DX方針に基づき、顧客接点の拡大や新規ビジネスの創出、働き方改革を進めています。DX・IT人材の育成にも力を入れ、デジタル技術を活用した成長を図っています。

中長期成長戦略では、「世界をフィールドに豊かなビール体験、顧客体験を創造する企業」を目指し、コミュニティとの絆や健康的な選択肢の提供、効率的な基盤の構築などを進めています。戦略的パートナーシップの構築やインオーガニック成長も視野に入れ、グローバルな市場での競争力を強化しています。